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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4095】養老 金盃(ようろう)【山梨県】

2019.12.29 23:08
山梨県山梨市 養老酒造
山梨県山梨市 養老酒造

【日本酒研究会月例会 全7回の③】

 足掛け13年にもおよぶ超長寿飲み会「日本酒研究会」。大層な会名だが、単なる飲み会。異業種間交流にもかかわらず、1回も欠かさず、こんなに長い間月例会を続けるとは、やはりみなさん、酒が好きだからだろう。

「鯉川 純米大吟醸」「榊正宗 純米」に続いて、店主が持ってきたのは「養老 金盃」だった。この「養老」もわたくしたちにとって、初蔵酒だった。わたくしたちは、日本の全現役蔵の酒を飲むことを目指しており、店主がこれに一生懸命協力してくれているのだ。ありがたい。感謝、感激だ。さらにうれしいことには、「これで山梨県の蔵を全部制覇しました」と店主が高らかに宣言。「おー、すごい、すごい」。みんな、歓声と拍手で喜び合う。さて、「養老 金盃」をいただいてみる。

 酒蛙「若干、昭和レトロ感的熟成感的クラシカル香味を感じる。軽快な口当たり」
 M 「うん、感じる」
 SA「含むと、上立ち香ほどではないが、感じる」
 SI「強くはないが、感じる」
 酒蛙「淡麗でキレが良い、きれいな酒だ。飲んでいたら酸が出てきた」
 SA「三口含んだら、クラシカル香味がいなくなった」
 SI「そう。クラシカル香味が遠ざかる」
 SA「これは普通酒だとおもうが、普通酒で四合瓶は珍しいね」
 酒蛙「たしかに!!!」
 K 「このお酒、四合瓶で1800円もしますよ」 
 みんな「えーっ???」
 酒蛙「このお酒、けっこういいよ。多分、糖類など無添加の、上位クラスの普通酒だが、普通酒にしてはかなりのレベルだとおもう」
 H 「おいおい、値段を聞いたら、急に味が変わったのかい? 急に旨くなったのかい? うひゃひゃ」
 酒蛙「へへへ。でも、美味しい。酸がいい。余韻は辛み。ひとことで言うならば淡麗辛口酒。飲み飽きしない。宴会酒や自宅での晩酌酒に向いている」
 
 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「小さな酒蔵で昔ながらの仕込みで造っています。地元を流れる笛吹川の伏流水を仕込水にする事で口当たりのやわらかなお酒になっています」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「昔ながらの舟形を使い丸2日かけて搾っています。ゆっくりと均一に圧力をかけることにより、雑味のない酒に仕上がっています。辛口でキレのある味わいをお楽しみ下さい」

 裏ラベルのスペック表示は「製造年月1.11、飲み口 やや辛口、おいしい飲み方 冷やして・熱燗、アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール」。普通酒にしては、丁寧な表示だ。

 蔵のホームページに書かれている次の一文に目がとまった。なんだか泣きたくなる。蔵を訪ねてみたいなあ、とおもう。

「養老酒造の酒蔵には、大きな機械やコンピューターやデジタル表示のされる装置などは、一切ありません。昔ながらの酒造りをそのままに、養老酒造にとって自然なかたちでの、仕込みをつづけております。足下から天井まで、大きな蔵では、けしてみる事の出来ない光景、温度、蔵のにおい、仕込み水の旨味、そしてもちろん、酒の味を体感しにお越しください」

酒蛙

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