【4089】元帥 純米吟醸(げんすい)【鳥取県】

【H居酒屋にて 全3回の①】
ある会社の山好きグループと登山を楽しんでいる。わたくしが山を選定し、道案内を務め、下山後、写真中心のレポートを作成し、参加者に配信する。一方、他のメンバーは、反省会の時、わたくしが飲んだことがない蔵のお酒を拠出する。こんなお約束がいつの間にかできた。
道案内をしてもらう側も、初蔵酒をいただく側も、双方、大変ありがたい。持ちつ持たれつの会なのだ。初蔵酒がだんだん少なくなってきているが、それでも彼らは今回、3種類の初蔵酒を持ってきた。ありがたい。
トップバッターは「元帥 純米吟醸」だ。H居酒屋の店主も「俺も以前、『元帥』を入れてみようか、と思ったことがあったんですよ」と言う。店主も興味津々だ。さて、いただいてみる。
酒蛙「甘い。そして辛い」
T 「辛い」
K 「辛みが来ますね」
F 「すっきりとした口当たり。美味しいっすね」
N 「余韻が長い」
酒蛙「甘みはあるが、旨みはやや少なく感じる。余韻は辛みと渋みで、余韻がかなり長い。酸は感じられない」
蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。「米の旨味を大切にした、まろやかな風味、穏やかな香りをお食事とともに。やや辛口タイプのお酒です」
瓶の裏ラベルのスペック表示は「製造年月2019.11、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%、日本酒度+2、酸度1.4、アルコール分15度」。
酒名「元帥」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。
「創業嘉永年間。当初酒銘は『旭正宗』。明治40年5月、東宮殿下(後の大正天皇)の山陰地方行啓の際、東郷平八郎海軍大将が随行された。倉吉にも宿泊され、倉都本店(後の元帥酒造)が醸造した『旭正宗』が献酒された。倉吉には桜の名所があり、その打吹公園はこの行啓訪問に間に合うよう山腹を開いて造設されたもの、今もお手植えを記念した石碑が公園の一角に建立されている。大正2年4月、東郷大将が『元帥』の称号を賜れた時、このご来倉に因み、酒銘を『元帥』に改銘した」