メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4086】両関 純米 古酒 SKULL SILVER 2008(りょうぜき)【秋田県】

2019.12.23 22:42
秋田県湯沢市 両関酒造
秋田県湯沢市 両関酒造

【S居酒屋にて 全7回の⑤】

 なじみのうなぎ店で日本酒を7種類飲んだあと、S居酒屋に転戦した。このパターンは、今回で5回目になる。この両店はお酒が重複することがないので、効率的にさまざまなお酒を飲むことができる。近年お気に入りの“お約束コース”だ。

「若波」「吟ダッシュ」「鶴の友」「高清水」「房島屋」と飲み進め、6番目にいただいたのは「両関 純米 古酒 SKULL SILVER 2008」だった。

 ラベルに仰天した。ドクロの絵がドドーン。酒名「SKULL SILVER」は、直訳すれば、銀色の頭蓋骨。なぜ頭蓋骨なんだ??? 全く分からない。次に仰天したのは酒の色。黄金色だ。かなりの古酒だ。店主は「2008年のお酒です」と説明する。よく見たら、ラベルにも2008年と書かれている。この酒の製造年月は19.06。つまり、醸してからざっと11年古酒。ずっと低音貯蔵し、2019年6月に蔵出し出荷したのだろう。さて、いただいてみる。

 酒蛙「いわゆる古酒だ。そして濃醇」
 店主「そうです。普通過ぎますね(笑)」
 酒蛙「古酒香がやさしい」
 F 「そんなにエグみが無い」
 酒蛙「味は、甘みと旨みと辛み。とくに辛みが突出している」
 F 「紹興酒みたいだ」
 酒蛙「そう。まさしく紹興酒。芳醇な紹興酒。酸も感じる」
 F 「飲めますよ。何杯も、となると違うかもしれないけど」
 酒蛙「意外に軽快感がある」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、アルコール分18度、精米歩合80%、原料米 たかねみのり100%使用、製造年月19.06」。

 使用米の「たかねみのり」は秋田県農業試験場が1975年、母「アキニシキ」と父「ヨネシロ」を交配、選抜と育成を繰り返し開発。1984年に命名された酒造好適米で、主な栽培県は岩手、福島、秋田。

 蔵名および主銘柄「両関」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「清酒の酒名に多く使われる『正宗』は鎌倉の刀工・正宗に由来するが、これを作刀における東の大関に見立て、京の三条宗近を西の大関とし、東西の名匠にあやかり酒名を『両関』とした」。ちなみに、大関とは大相撲の番付の最高位のこと。当時は横綱が無く、大関が今の横綱的存在だった。

酒蛙

関連記事 一覧へ