メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4081】綿屋 復興まかない酒 純米酒(わたや)【宮城県】

2019.12.20 21:19
宮城県栗原市 金の井酒造
宮城県栗原市 金の井酒造

【Mうなぎ店にて 全6回の⑥完】

 久しぶりに、Mうなぎ店の暖簾をくぐった。うなぎ店なんだけど、女将さんが選ぶ酒が素晴らしく、そしてご主人がつくる料理が絶品。わたくしの大のお気に入りの店だ。お酒も料理も店任せで、至福のひとときを過ごしている。

「久保田」「上喜元」「山縣」「紀土」「水鳥記」と飲み進め、女将さんが最後6番目に持ってきたのは「綿屋 復興まかない酒 純米酒」だった。「綿屋」は飲む機会が多い酒で、当連載でこれまで、21種類を取り上げている。バランスが良く、上品で落ち着き感のある酒、という好印象を持っている。

 今回の酒は、瓶の肩ラベルの「2019年10月台風19号気象災害 復興まかない酒」が目を引く。これについて、瓶の裏ラベルは以下のように説明している。「2019年10月の台風19号による災害により被害を受けられた皆様には心よりお見舞い申し上げます。この商品の売上の一部は、被災者救済のための救援活動及び復興支援にあてられます。被災地の一日でも早い復興をみんなで応援しましょう」。さて、いただいてみる。

 酒蛙「あっ、美味しい」
 M 「甘みがある。酸味はちょっとある」
 酒蛙「突出した部分が無く、バランスが良い。『綿屋』らしいきれいなお酒だ」
 M 「余韻が良い」
 S 「後ろがいいね」
 酒蛙「旨みと辛みがいい」
 K 「辛みを感じます」
 S 「余韻がいい」
 K 「ゆるやかに浸れるお酒です。非常に気持ちがいい」
 酒蛙「Kさん、すごい表現力だね」

 こういうタイプのお酒は燗上がりがすることが多い。そこで女将さんに、ぬる燗を所望した。出てきた燗酒は、推定45℃のぬる燗~上燗だった。いただいてみる。

 M 「旨みが来る」
 酒蛙「辛みが来る」
 M 「冷酒より良い」

 もっと熱くして飲んでみよう、ということになり、再び女将さんに所望。今度は推定温度60℃の、とびっきり燗だった。

 酒蛙「さっぱりした口当たり」
 K 「印象が変わりました。奥まったところに酸を感じる」
 酒蛙「そうそう、酸を感じる」
 M 「本当だ。燗冷ましになると、さらに酸が出てくる」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分15度、精米歩合65%、製造年月19.10」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「綿屋」の由来について、コトバンクは「酒名は、創業時の屋号『綿屋酒造』に由来」と説明している。

 このあと、「越の誉 大辛口」(新潟県柏崎市、原酒造、当連載【1263】)を燗で飲み、S居酒屋へ転戦した。

酒蛙

関連記事 一覧へ