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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4055】東洋美人 純米大吟醸 白鶴錦 40(とうようびじん)【山口県】

2019.12.1 14:31
山口県萩市 澄川酒造場
山口県萩市 澄川酒造場

【B居酒屋にて 全4回の①】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが2種類ほどある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 最初に選んだのは「東洋美人 純米大吟醸 白鶴錦 40」だった。冷蔵庫の中に酒米「白鶴錦」を使って醸したお酒が数種類入っていたが、その代表として「東洋美人」を選んだ。

 使用米の「白鶴錦」は「山田錦」ときょうだい品種。「白鶴錦」を開発したのは、かの白鶴酒造だ。蔵のホームページは、「白鶴錦」を開発したいきさつについて、以下のように説明している。

「白鶴酒造は新しい試みに着手しました。『山田錦』の母にあたる『山田穂』と父にあたる『渡船』を約70年ぶりに交配させ、『山田錦』の兄弟品種を作る試みです。兄弟米の中には山田錦をしのぐ米があるかもしれないと考えたのです。公的機関の協力のもと、交配によって1年目には800系統におよぶ兄弟米を得て、2年目は、そのなかから優れた米100系統を選んで栽培し、さらに3年目はより優れた米を選びぬく…という選抜固定の栽培を繰り返し、ようやく8年目の2003年、山田錦にも劣らない品質の米を選ぶことができました。この品種は『白鶴酒造が育て上げた期待の米である』という意味を込め『白鶴錦(はくつるにしき)』という名前を付け、2004年4月に農林水産省へ品種登録の出願を行いました」

 さて、今回のお酒をいただいてみる。

 酒蛙「甘旨酸っぱくてフルーティー&ジューシー」
 仲居さん「甘酸っぱさが、はっきりと来ますね。甘も酸もそれぞれ、出しゃばらないね。ほんとにフルーティー。飲みやすいお酒だわ」
 酒蛙「軽めで酸がいいので、飲み飽きしない。やわらか、ふくよか、余韻は甘・辛・苦がすこし。全体的に、とんがった部分が無く、落ち着き感のある、まとまりの良いお酒だ」

 瓶のラベルのスペック表示は「原材料 米(国産)米麹(国産米)、原料米 白鶴錦100%使用、精米歩合40%、アルコール分16度、製造年月19.9」

 当連載ではこれまで、「東洋美人」を12種類取り上げている。その中でも印象的だったのは「東洋美人 純米大吟醸 壱番纏」。2016年12月15日、安倍首相とロシア・プーチン大統領の首脳会談が山口県長門市で開かれ、晩餐会のときに出された酒だ。

 酒名「東洋美人」の由来について、ネット情報では「初代の蔵元さんが亡くなった奥さまのことを想って名付けた」といわれている。

酒蛙

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