メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4053】農口尚彦研究所 純米 無濾過生原酒 五百万石 2018(のぐち なおひこ)【石川県】

2019.11.29 13:51
石川県小松市 農口尚彦研究所
石川県小松市 農口尚彦研究所

【日本酒研究会月例会 全6回の⑥完】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は4人での月例会となった。

「本まぐろ 純米吟醸」「楽器正宗 別撰 中取り 特別本醸造」とユニーク酒名が続いたあと、「W 純米 亀の尾 無濾過生原酒」「倭丹波 純米大吟醸 山波」「夏子物語 純米吟醸」といただき、最後6番目に続いて飲んだのは「農口尚彦研究所 純米 無濾過生原酒 五百万石 2018」だった。

 農口尚彦杜氏は、菊姫(菊姫=石川県白山市)、鹿野酒造(益荒男、常きげん=石川県加賀市)などに在籍。清酒業界のカリスマとして広くその名が知られている。蔵のホームページから、彼のプロフィルを以下に転載する。

「『酒造りの神様』の異名をもつ日本最高峰の醸造家のひとり。杜氏一家の三代目として生まれ、若干16歳(1949年)で酒造りの世界へ。能登杜氏四天王の一人と称され、厚生労働省『現代の名工』(2006年)に選定、黄綬褒章を授かる(2008年)。
1970年以降低迷を続けた日本酒市場で『吟醸酒』をいち早く広め、吟醸酒ブームの火付け役であり、また戦後失われつつあった『山廃仕込み』の技術を復活させ、『山廃造り』復権の立役者となった。全国新酒鑑評会では連続12回を含む、通算27回の金賞を受賞。過去に携わった蔵では、菊姫『菊理姫(くくりひめ)』、鹿野酒造『KISS of FIRE』などの銘酒を生み出す。2017年 石川県小松市に農口尚彦研究所設立、杜氏として就任」

 当連載では、「菊姫」「常きげん」など農口杜氏がかかわった酒を25種類取り上げている。このうち農口尚彦研究所のお酒は「農口尚彦研究所 山廃純米 無濾過生原酒」(当連載【3486】)に次いで2種類目。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「おっ、旨っ!」
 H 「これはいい! 久しぶりにいい酒と出会った。さすが現代の名工!」
 M 「後味が残る」
 酒蛙「後味は辛み。辛みは酸を伴う。含み香が、日向の香りっぽいというか菌類っぽいというか、複雑だ」
 M 「ああ美味しい」
 酒蛙「アルコール感が強いな。アルコール分は17度?」
 みんな「(瓶の裏ラベルを見て)18度だ」
 酒蛙「酸と旨みが良く出ており、厚みがあり、力強い酒だ」
 H 「ふくよか、やわらか」
 酒蛙「これは旨い」
 H 「強い」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。

「酒蔵近郊の農家さんが栽培した米を全量使用。
同じ水源、同じ空気で育ったお米を使用したテロワールを感じて頂けるお酒です。東洋の花を思わせる香り、絹のような滑らかな口当たりとミルキーなコクを感じるお酒です。お野菜料理、魚料理など軽い味わいの洋食にも合わせて頂けます。冷酒でお楽しみ下さい」

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「アルコール分18度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米の品種名 石川県小松市松東地区産 五百万石100%使用 精米歩合60%、製造年月2018.12(瓶詰時期)、出荷年月2019.2」。

酒蛙

関連記事 一覧へ