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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4039】月桂冠 THE SHOT 本醸造(げっけいかん)【京都府】

2019.11.13 17:06
京都府京都市伏見区 月桂冠
京都府京都市伏見区 月桂冠

【月桂冠 全2回の①】

 新聞で「月桂冠」が新商品を出したことを知った。1合の飲みきりサイズ。ボトルの形、デザインがイケてる。およそ日本酒と縁遠いようなエレファントカシマシの宮本浩次をイメージキャラクターとして起用する斬新さ。スーパーでの買い物のついでに本醸造と大吟醸の2本を買った。

 蔵のホームページは、新商品のキャッチコピーを「気ままに、日本酒、ショット飲み。」とし、コンセプトを以下のように説明している。

「月桂冠 THE SHOTは、手のひらにぴったりと収まるショットボトルで、しかもリキャップ可能なスクリューキャップ。カジュアルに持ち運べて、自分のペースで気軽に楽しめる、新しい日本酒です。
 テイストは、リッチで上品な甘さとふわりと広がるフルーティな香りを、特殊製法によって両立させた『艶めくリッチ〈本醸造〉』と、若い果実を思わせる華やかな香りでスッキリとキレのある『華やぐドライ〈大吟醸〉』の2種類をご用意しました。どちらもポジティブな気持ちで明日へ向かうリラックスシーンでお楽しみ頂けるテイスト設計としています。
 自分らしいライフスタイルを追求する 働き盛りの大人たちを応援する、月桂冠からの贈り物です」

 さて、2本買ったうち本醸造から飲むことにする。ボトルに「艶めくリッチ」というキャッチコピーが書かれている。なんのこちゃ、だ。意味が分からないまま飲んでみる。

 まずは冷酒で。ブワっと、甘旨酸っぱい味が、いきなり口の中いっぱいに広がる。な、な、な、なんとこれが「月桂冠」か。淡麗できれいな酒、という「月桂冠」のこれまでのイメージと真逆の酒質。中でも甘みが一番感じる。トロピカルフルーツのような果実香。そして、とろみがあるので、濃醇な飲み口。しかし、それでいて、滑らかな口当たりで、キレが非常に良い。驚くほどキレる。余韻はすこしの苦み。いやはや、これは驚き。仰天の味わいだった。実にトレンディーな味わいだった。

 次に40℃のぬる燗で飲んでみる。甘旨酸っぱい味わいに辛みも出てきて、厚みが増し、スケールの大きな味わいになる。そしてジューシー。冷酒もぬる燗もどっちもいい。守備範囲がかなり広いお酒だ。

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「甘く艶やかでバナナのような香りと、ジューシーで果実味にあふれ、米由来の甘味をたっぷり含むリッチなテイストです。このリッチなテイストは、通常よりも多く仕込みを重ねるなどで甘さを引き出す特別な製法で実現しました」

 また、ホームページに書かれているこの酒の甘辛度と濃淡度は、甘辛度が5段階の甘5、濃淡度も5段階の濃5。甘と濃に振り切れている味わい。飲んでみて、まさしくそうだとおもった。

 ボトルに書かれたスペック表示は「アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)醸造アルコール、精米歩合70%」。

 酒名・蔵名の「月桂冠」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「当社は、1905年(明治38年)、勝利と栄光のシンボル『月桂冠』を商標登録し酒銘として使いはじめました。当時、自然や地名などをもとにした銘柄が多く用いられていた中で、ハイカラな酒銘として注目を浴びました」

酒蛙

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