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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4029】羽根屋 純米吟醸 ひやおろし 生詰(はねや)【富山県】

2019.11.3 16:42
富山県富山市 富美菊酒造
富山県富山市 富美菊酒造

【日本酒研究会月例会 全7回の⑥】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。M居酒屋で毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は5人での月例会となった。

「白隠正宗 少汲水 純米」「嵐童 純米吟醸」「奥 THE MOON 満月 純米吟醸 おりがらみ 生」「小夜衣 純米吟醸 火入 誉富士」「駿州中屋 純米吟醸」と飲み進め、6番目にいただいたのは「羽根屋 純米吟醸 ひやおろし 生詰」だった。

「羽根屋」は飲む機会が多い酒で、当連載ではこれまで7種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「さらっとした口当たり」
 K 「うん、さらりとしていますね」
 F 「すっきりしています」
 酒蛙「ふんわりとした甘旨みが適度で、セメダイン香(酢酸エチル香)のようなバナナ香のような吟醸香を感じる。あとから、軽快な酸が出てくる。この酸と甘旨みのバランスが良く、飲み飽きしない、くどくない酒質となっている」
 Y 「バナナ、分かる、分かる」
 M 「たしかに」
 F 「すっきりし過ぎかな」
 酒蛙「後ろのキレが良い」

 瓶の表ラベルに「情熱の焔、想いを込めた一滴」と書かれ、熱い。裏ラベルは、この酒の紹介とともに、蔵のコンセプトが以下のように熱く語られている。

「綺麗な酸が縁どる ふくよかで透明感ある旨み。金沢酵母で醸した 穏やかな香り、調和のとれた 味わいの純米吟醸ひやおろし」
「羽根屋蔵元四代目、杜氏 羽根敬喜。魂を込めて醸す一滴一滴に 想いを込め、全てを賭ける。本当に旨い日本酒のために 出来ることの全てを」

 裏ラベルのスペック表示は「アルコール分15度 原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、製造年月2019.08
」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。しかし、ホームページでは「原料米:富山県産五百万石」と開示している。

 この蔵の主銘柄は「富美菊」。そして「羽根屋」は新しい銘柄。両銘柄の使い分けについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

【富美菊】富山の美味しいお酒となるべく願いを込めて命名されたこのブランドは、長い間、富山の人々に愛されてきました。その技を継承し、伝統の味を守り続ける。昔ながらの造りは、譲ることの出来ないこだわりです。昔も今も変わらぬ味を、これまでも、そしてこれからも…。

【羽根屋】「羽根屋」は古くからの当蔵の屋号。翼の飛翔するが如く、呑む人の心が浮き立つような日本酒として存在したいという願いを込めています。基本的に特定名称酒クラスのみの品揃えで、ごく一部の特約店さまにのみ流通している限定流通品です。日本酒の限りない可能性を模索し、挑戦し続ける…その名の響きのように、軽やかに柔らかく、優しい酒。至高の酒質を目指す絶え間ない革新。それが「羽根屋」のポリシーです。

酒蛙

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