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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【2795】裏月山 縁 純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒(うらがっさん えにし)【島根】

2017.3.18 22:20
島根県安来市 吉田酒造
島根県安来市 吉田酒造

【P居酒屋にて 全11回の⑪完】

 3カ月ぶりに、オタマジャクシ&U&美女軍団との飲み会。オタマジャクシは蛙のわたくしより若いため、そう自称している。今回は、オタマジャクシの上司Fさんが初参加、たいそう盛り上がった。飲み会会場は、いつものP居酒屋。

 P居酒屋の店長は、わたくしが、自分にとっての初蔵の酒を飲みたがっているのを承知しており、わたくしが予約して暖簾をくぐるたびに3-4種類の初蔵酒を用意してくれ、わたくしを喜ばせてくれる。今回は特別に8種類の初蔵酒を用意してくれた。出血大サービスだ。ありがたい。とてもとてもとてもとても嬉しい。ありがたい。

 さて、初蔵酒8種類の中から、「八幡川 純米大吟醸」「関西一 純米吟醸」「白天龍 純米吟醸」「白牡丹 純米」「三谷春 本醸造 本造り 生」と飲み進めたが、ここでオタマジャクシが「自分の飲みたい酒を飲みたい!」と反乱。そこで、オタマジャクシが飲みたいという「Takachiyo AIYAMA 59」「たかちよ 豊醇無盡 無調整 生原酒 Kasumi 桃ラベル」を飲んだ。

 そのあと再び、初蔵酒を飲み、「蓬莱鶴 焼きがきに一途な純米酒」「金鯱 普通酒 カップ」をいただく。初蔵酒はもう1つ残っていたが、オタマジャクシはまた「飲みたい酒を飲む」と反乱。そこでいただいたのが「田光 Sweet Drop 無濾過雫取り一回火入」と今回の「裏月山 縁 純米吟醸 しぼりたて 無濾過生原酒」だった。

 よくラベルを見ると、たしかに“裏焼き”だ。なぜ「裏」なのかについて、瓶の裏ラベルは以下のように説明している。

「裏月山は吉田酒造と有志の酒屋で造られるチャレンジ企画。ラベルにある『満月』をイメージした円は幸福の象徴『ブルームーン』と『縁』を懸けた丸を表しています。また蔵元のある島根は、出雲大社の御膝元。神話『因幡の白兎』にも出てくる優しさと縁結びの神様です。出雲大社は、あらゆる『結び』の神様で『男女の縁』に限らず、様々な『縁』を結ぶ神様です。蔵元と酒屋そしてお客様の『縁』を結ぶ酒として、より深くお付き合いができますようにと願いを込め造られたお酒です」。さて、いただいてみる。

 美女MOさん「おいしい。濃い」

 オタマジャクシ「甘みたっぷり。旨みも出てきて、アタックもアフターもいい」

 酒蛙「濃醇。甘旨酸っぱい。しっかりした味わいで、バランス良くまとまっている。古本屋的木香的風味もある。甘・酸が冴えており、デザート的ですらある。濃醇で甘旨酸っぱく、全体としての味わいはトレンドだね」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、島根県産酒造好適米100%使用、精米歩合60%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 一般的に「月山」というと、出羽三山(山形県)の月山をイメージする人が多いとおもうが、酒名を「月山」にした由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「島根県安来市広瀬町ー吉田酒造からのぞむ山『月山』には戦国時代における難攻不落の城として有名な富田城がありました。この地では、その年の一番良い仕上がりの酒を『月山』と名付け、一番樽(=最高の酒)として殿様へ献上していた歴史があります。この歴史背景になぞらえて『殿様へ献上していたような最高の酒を、常に造りつづけ』ことを目指し『月山』と命名しました」

 オタマジャクシ&美女軍団との飲み会はこれにて終了。店主が用意してくれた最後の1本の初蔵酒は、わたくしがありがたくお土産としていただき、家飲み晩酌酒で味わうことにした。

酒蛙