メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4012】田光 純米吟醸 Malic acid(たびか)【三重県】

2019.10.19 22:54
三重県三重郡菰野町 早川酒造
三重県三重郡菰野町 早川酒造

【S居酒屋にて 全12回の②】

 年に1~2回飲んでいる5人グループ。もともとTとわたくしは仕事で知り合い、よく2人で飲んでいた。Tの友人が次々に加わり5人のメンバーとなった。場所は、酒の種類が非常に多いS居酒屋だ。キャパも大きい。しかし、キャパの割りには静か。キャパの大きい大衆居酒屋だと酔ってオダを上げる客が多く、隣りの仲間と話すのにも一苦労するほど騒々しい。しかし、ここはオダを上げる客はおらず、全体的に上品な雰囲気。なんてったって、東京・銀座の居酒屋だから。

 トップバッターとして、べらぼうに高い「初亀 純米大吟醸 亀」を誤って選択、次からは値段を考えて酒を選ぶことにする。こうして選んだのが「田光 純米吟醸 Malic acid」だった。早川酒造のお酒はこれまで当連載で、「田光」11種類、「早春」を4種類取り上げている。早川酒造は、地元向け銘柄「早春」と、全国向け特約店用銘柄「田光」を造り分けている。酸の立つ、しっかりとした味わいの酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。従業員さんは「リンゴ酸が出ているお酒です」と一言セールス。では、いただいてみる。

 酒蛙「酸がさわやかだ! さわやか・すっきり!」
 N 「本当にリンゴだ」
 酒蛙「アルコール分が低く感じる。13度くらいか?」
 誰か「(ラベルを見て)あ、すごい。当たりです」
 酒蛙「これはいい」
 N 「これは進むお酒ですね~♪」
 酒蛙「軽快なお酒だ。ライト感覚のワインみたい」
 N 「女性に受けますね」
 酒蛙「甘旨み適度。アルコール度数といい、さわやかな酸といい、ワインを意識した造りだとおもう」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「今期のチャレンジタンク。リンゴ酸(Malic acid)を生成する三重酵母MLA-12を使用しました。爽やかなりんごのような酸味と軽やかな旨みの純米吟醸生原酒です」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原材料 美山錦(長野県産)100%、精米歩合50%、アルコール分13度、製造年月2019年6月」。

 酒名「田光」は、三重郡菰野町にある地名に由来するものとおもわれる。

酒蛙

関連記事 一覧へ