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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【4003】飛鳥井 特別純米(あすかい)【福井県】

2019.10.14 22:32
福井県丹生郡越前町 丹生酒造
福井県丹生郡越前町 丹生酒造

【A居酒屋にて 全11回の④】

 酒友オタマジャクシ&ウッチーと美女軍団との飲み会。年に1~2回のペースで飲んでおり、気がついたら、けっこうな歳月を重ねている。

 今回の飲み会会場は、初のA居酒屋。といっても、店主とは旧知だ。店主のNさんとはK居酒屋での店長時代に知り合い、NさんがオーナーとしてP居酒屋を開くとそちらに行き、そして今回、A居酒屋を開くと、こちらに行く、というように、Nさんに付いて回っている。まるで、飼い主と犬のような関係だ。飼い主が引っ越しすれば、従順に新しい家に入る、というように。

 さて、わたくしが、全国の全現役蔵の酒を飲むことを目指していることをNさんは知っており、P居酒屋時代から、わたくしにとっての初蔵酒を何種類も飲ませてもらっている。今回も冒頭「今回は福井県の5蔵をご用意いたしました。これで福井県制覇です」と高らかに宣言。「明乃鶴 純米吟醸」「曙覧の酒 純米吟醸」「月丸 純米」に続き4番目の「飛鳥井 特別純米」もわたくしたちにとって初蔵酒だった。もちろん、見るのも聞くのも初めて。いただいてみる。

 オタマジャクシ「意外に濃い」
 美女Fさん「濃いかなあ???」
 ウッチー「樽香しない?」
 酒蛙「樽香のような香り、たしかにある。軽快感があり、旨みあり、酸あり、きれいな酒質」
 美女Sさん「喉越しすっきり」
 オタマジャクシ「甘みと酸がある」
 美女Fさん「酸ある、酸ある、酸きつい」
 酒蛙「感じ方は人それぞれだけど、酸はきつくないよ。ちょうどいい」

 蔵のホームページはこの酒を「越前町糸生地区産の五百万石60%精米。ほのかな吟醸香と淡麗な口当たりの純米酒です。冷やでぬる燗でお召し上がりください」と紹介している。

 瓶の裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 越前町糸生地区産 五百万石使用 耕作者 北幸夫氏、精米歩合60%、アルコール分15度以上16度未満、日本酒度+3/濃醇やや辛口タイプ、仕込み水 八坂神社の御前水《延命の水》、製造年月1.7」

 酒名「飛鳥井」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「その昔この地方を田中の郷といい、和歌と蹴鞠の師範を家業とした飛鳥井氏の十代にわたり領有地であった。その六代権中納言雅縁卿はこの土地で生まれ育った。応永34年(1427)54歳の時、祇園天皇宮参拝記念に、蹴鞠の奉納と宮の背の山腹に1本の桜を手植えされた。現在も、宮司家に当時の蹴鞠が保管されている。桜花は、薄紅色で黒色を帯びていることから『薄墨桜』といい『飛鳥井桜』とも呼んだ。飛鳥井桜は樹齢450年を越える雄姿となり、毎年爛漫の表現を最高に現した。神苑近くに居を構えている弊社は最も花の見えない家に属していた。このことを嘆かわしく思い老桜から若芽を採って弊社に近い台地に移植した。若芽は非常な勢いで成長し老桜にも似るようになった。
 明治新政になり、弊社の桜も威勢よく成長しているところからゆかい深い飛鳥井桜にちなんで清酒銘を『飛鳥井』と名付けた」

酒蛙

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