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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3993】賀儀屋 無濾過 純米吟醸 愛媛山田錦50 漆黒ラベル 一回火入(かぎや)【愛媛県】

2019.10.9 16:50
愛媛県西条市 成龍酒造
愛媛県西条市 成龍酒造

【F居酒屋にて 全18回の⑭】

 2カ月に1回、M居酒屋で定例飲み会を開いているTU会。年に1回は遠征して飲んでおり、今回の店は、わたくしがここ数年お世話になっているF居酒屋だ。福島県出身の店主とスタッフの人柄が素晴らしく、酒のラインナップも料理の美味しさも文句なしだ。TU会7人が酒と料理を楽しんだ。

「仙禽」「聖山」「川鶴」「寒菊」「岩の蔵」「ブラックジャック」「やたがらす」「東鶴」「登龍」「幸姫」「望」「あづまみね」「鳳凰美田」と飲み進め、14番目にいただいたのは「賀儀屋 無濾過 純米吟醸 愛媛山田錦50 漆黒ラベル 一回火入」だった。「賀儀屋」はこれまで、当連載で10種類を取り上げており、濃醇酸味酒という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ! ブドウと和梨が混じったような香味」
 KA「美味しい!」
 TU「甘い。酸がある」
 酒蛙「香りは適度で、落ち着き感があり。旨みと酸がよく出ている、やや濃醇酒。軽快感がありながらも、しっかりした味わい。深みがある旨みで、上品さを醸し出している。美味しい」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「新時代『令和』の幕開けに相応しく新たな原料に挑戦し、真価と進化を目指して醸した一本です。伊予賀儀屋の代表作『純米吟醸 黒ラベル』にさらに上品さを加えたお酒として、酵母・精米歩合・製法等は変えず新たな原料米に愛媛で収穫された酒米の王様『山田錦』を100%使用。石鎚山系伏流水とともに丁寧に仕上げました。『黒』は自らの色で雰囲気を引き締め、同時に周囲の色を引き立てる効果があります。漆黒ラベルに包まれたこのお酒を通じて、皆様の食シーンにおいて様々なお料理を引き立て最高のひと時を演出できます事を願っています」

 裏ラベルのスペック表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 愛媛県産山田錦100%、精米歩合50%、アルコール分15.5度、製造年月2019.8」。

 裏ラベルでは、漆黒ラベルの理由を述べ、悦に入っておられるようですが、黒地に黒文字はいけません。そもそも読めない。これだけで決定的マイナス要因です。写真に撮り、精一杯画像加工してもこれが限界。照度が低い居酒屋では読めません。黒×黒デザインは、自己満足でしかありません。表現の自由がいくら憲法で認められているといっても、やめてください。客本位のデザインを考えてください!

 この蔵の銘柄は「賀儀屋」と「御代栄」の2枚看板。「賀儀屋」の歴史について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「鍵屋本家9代当主、首藤鹿之助によって酒造りはこの地で始まりました。江戸から明治へ時代が大きく変わり、人も同時に大きな変革を迎えた頃です。創業以前は地元庄屋さんの米蔵の鍵を預かる仕事を代々しておりましたが庄屋制度廃止に伴い、この家業が誕生しました」

 また、蔵のホームページは「賀儀屋」の由来について「蔵元屋号から命名された伊予賀儀屋」と説明している。つまり、鍵を扱う仕事をしていたから屋号が「鍵屋」。それが「賀儀屋」に転じた、というわけだ。

酒蛙

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