メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3982】川鶴 純米吟醸 雄町 80(かわつる)【香川県】

2019.10.1 22:07
香川県観音寺市 川鶴酒造
香川県観音寺市 川鶴酒造

【F居酒屋にて 全18回の③】

 2カ月に1回、M居酒屋で定例飲み会を開いているTU会。年に1回は遠征して飲んでおり、今回の店は、わたくしがここ数年お世話になっているF居酒屋だ。福島県出身の店主とスタッフの人柄が素晴らしく、酒のラインナップも料理の美味しさも文句なしだ。TU会7人が酒と料理を楽しんだ。

「仙禽 線香花火」「聖山 純米吟醸 あきあがり」と飲み進め、3番目にいただいたのは「川鶴 純米吟醸 雄町 80」だった。「川鶴」はこれまで、当連載で9種類を取り上げている。しっかりした味わいのお酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「美味しい」
 KA「さわやか」
 KO「ガツンとは来ませんね」
 TU「辛いですね」
 W 「辛い。かなり辛い」
 酒蛙「けっこうさらりとした口当たりで、ドライ的な辛み。余韻も辛み。きれいな酒質で、キレが良い」
 ヨネちゃん「ドライですね」
 KO「好きですね、これ」
 酒蛙「美味しい。余韻にすこし、渋みが混じる」

 精米歩合80%とはおもえないきれいな酒質だった。山田錦をはじめとする酒造好適米が値上がりを続け、容易に価格に転嫁できない現状に、蔵元さんは頭を抱えている。そんな状況での低精白米は、今後に活路を見出す方策の一つだとおもう。単純計算では、精米歩合80%だと、40%のときの2倍の量の酒ができるからだ。それで、40%と80%とで、それほど味に差異が無ければ、経営に大いに利する。今後、レベルの高い低精白酒が多く出てくるものとおもわれる。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「“雄町米”発祥の地岡山県で農薬や化学肥料に頼らない特別栽培に取り組む『まめ農園』は倉敷の環境にやさしい篤農家。その良質の“雄町米”を全量使用し低精白米で醸した純米酒。芳醇旨口な味わいにしてシャープなキレ味が特徴の食中酒です」

 裏ラベルのスペック表示は「まめ農園産雄町米100%使用、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合80%、アルコール分15度、製造年月2019.8」。

 酒は旨いんだけど、ラベルの黒地に黒文字はいただけない。字の縁取りが細いので、ほとんど読めない。写真は、画像処理を施し、やっとここまで読めるようにした。黒地に黒文字は、単なる蔵元さんの自己満足。客がすぐ読めるような、客本位のラベルをつくっていただきたい。

 酒名および蔵名「川鶴」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。「蔵の裏に流れる清らかで豊富な水を湛える清流“財田川”に鶴が舞い降りたことから初代蔵元が酒名を川鶴と命名しました」

酒蛙

関連記事 一覧へ