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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3952】靖國神社 純米吟醸(やすくにじんじゃ)【東京都】

2019.9.6 10:31
東京都青梅市 小澤酒造
東京都青梅市 小澤酒造

【H居酒屋にて 全2回の①】

 日曜日の夜、なじみのH居酒屋で、のんびり酒を飲んでいたら、店主の友人が、酒をどっさり抱えて入ってきた。その中の一つが、なんと「靖國神社 純米吟醸」だった。なぜ、この酒をゲットできたのか? 聞くと、店主の友人の娘さんが、靖國神社の近くに住んでいて、神社の社務所で、この酒を売っているのを見つけたので、親のために買い、送ってきたのだ、という。なかなか親孝行な娘さんだ。

 靖國神社にはイデオロギー的な屈託は無いが、「靖國神社」という酒名を見て、味がまったく想像できなかった。見当もつかない。予備知識もなく、いきなり飲んでみることにする。

 酒蛙「おおっ、上立ち香がフルーティーだ。吟醸香が華やか。これはびっくりだ」
 店主「酸味がありますね」
 酒蛙「うん。酸と苦みが出ている」
 店主「味にメリハリがある」
 酒蛙「軽快感がある。酸と甘みが味の主要素。旨みも適度にある」
 店主「こんな酒は知らなかったので、かなり警戒していたが、変な酒じゃなかった」
 酒蛙「酸が出ていて、軽快なので、飲み飽きしない。というか、量が300mlなので、すぐ無くなる」
 店主「これは、これでいい」

 かなり、まともな、水準以上の酒だった。そこで、調べてみたら「澤乃井」の蔵のお酒だった。

 酒蛙「あっ、なんと! この酒を造っている小澤酒造というと『澤乃井』の蔵だった!」
 店主「そっか。中身は『澤乃井』か。道理で美味しいわけだ」
 酒蛙「うん。『澤乃井』なら旨いわけだ」

 瓶の裏ラベルの表示は「内容量300ml、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール分15度、製造年月19.05」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 瓶の首にはタグが掛けられており、「未来へつなぐ 靖國の心 靖國神社 御創立150年」と書かれていた。

 この酒は紙筒に入っており、紙筒には「神酒(おみき)」と題し、以下の説明文が印字されている。

「神前には、お米・お酒をはじめとして、海の幸・山の幸をお供えします。それをおさがりとしていただき、神人和合することを直会(なおらい)といいます。この神酒は、ご家庭でお召し上がりいただく皆様におわかちいたします。どうか、神霊(みたま)のご加護のもと健やかに心豊かにご家庭円満に、お過ごしくださいますようお祈り申し上げます」

 この酒を醸した小澤酒造の主銘柄は「澤乃井」。その由来について、コトバンクは「酒名は、所在地の旧称『沢井村』にちなみ命名」と説明している。

酒蛙

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