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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3951】凌駕 純米吟醸 無濾過 びん 火入れ(りょうが)【新潟県】

2019.9.5 14:15
新潟県十日町市 松乃井酒造場
新潟県十日町市 松乃井酒造場

【B居酒屋にて 全5回の⑤完】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

「七ロ万 純米吟醸 一回火入れ」「田中六五 65|13」「澤屋まつもと 守破離 赤磐産朝日2018」「琵琶のさゝ浪 Sasanami~ささなみ~秋 純米吟醸」に続いて、最後5番目にいただいたのは「凌駕 純米吟醸 無濾過 びん 火入れ」だった。松乃井酒造場のお酒はこれまで、当連載で「凌駕」を3種類、「松乃井」を1種類取り上げている。

 このうち今回のお酒は、以前に飲んだ「凌駕 特別純米 無濾過びん火入れ」(当連載【3791】)と同じ「無濾過びん火入れ」シリーズで、違いは、以前が特別純米、今回が純米吟醸である点。さて、いただいてみる。

 独特な吟醸香の含み香が印象的だ。たとえば養命酒のような、いや、養命酒とは違う。わたくしの表現力では、例えようがない。やわらか、ふくよかな口当たり。味わいは、旨みたっぷり。奥に甘み。余韻は甘みと辛みがあり、この辛みが長く尾を引く。酸は感じられない。総じて、まったりとした穏やかなお酒だった。

 以前に飲んだ「凌駕 特別純米 無濾過びん火入れ」(当連載【3791】)のテイスティングは「甘みと旨みが出ていて、やわらかで、膨らみのある飲み口。独特な含み香。最初のうちは酸を感じていたが、飲んでいるうちに酸を感じなくなる」。今回とかなり似た感想だった。

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月19.01」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 主銘柄「松乃井」の由来について、コトバンクは「酒名は、赤松林の下にあった横井戸の水を仕込み水に使ったことから命名」と説明している。

酒蛙

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