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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3940】爛漫 本醸造 しぼりたて 蔵囲い(らんまん)【秋田県】

2019.8.30 17:52
秋田県湯沢市 秋田銘醸
秋田県湯沢市 秋田銘醸

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、なぜかわたくし係になっている仲居さんが、店主おすすめのお酒を持ってきた。今回は「爛漫 本醸造 しぼりたて 蔵囲い」だった。金色のプラスチック系の包み紙にラベルが貼られている。包み紙を剥いだら、なんと裏ラベルだけ。表ラベルは包み紙の上に貼られたものだったのだ。さて、いただいてみる。

 アルコール度数が強い。これが第一印象だった。裏ラベルを見たら、なんとアルコール分が19~20度。ほとんど原酒の強さだ。ふくよか、まろやか、なめらか、とろみ感のある飲み口。味わいは、甘み、旨み、辛みが出ている。余韻も辛み。この辛みとアルコール分の強さが、力強さを演出している。そして濃醇。飲みごたえ十分。酒だけで飲める。

 香りはほとんどしない。含むと酢酸エチル香がすこし感じられる。力強い味わいだったので、うなぎの肝焼きに合わせても、へたることはなかった。酸は最初のうちは感じられなかったが、飲んでいるうちに酸は奥にすこし感じられるようになる。

「爛漫」というと、大衆居酒屋とか庶民的なおでん屋のお酒、という普通酒のイメージがあったが、今回のお酒は本醸造ながら、高いレベルを感じさせるお酒だった。この蔵の技術力を感じさせるお酒だった。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「酒造りに最適な寒中に仕込んだ『本醸造酒』をそのまま蔵の中で低温管理して夏までゆっくりと熟成させました。しぼりたての瑞々しい香りを残しつつ、やわらかくとろみのある口当たりに変化した本醸造酒の濃醇な味わいをお楽しみいただけます」

 また、蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。

「酒造りに最適な寒中に仕込んだ「本醸造酒」を、しぼりたてのまま管理の行き届いた蔵囲いで夏まで低温熟成しました。瑞々しい香りそのままに、軟らかなとろみの口当りにゆっくり変化します。とろり新鮮濃醇な味わいがお楽しみいただけます」

 裏ラベルの表示は「アルコール分19度以上20度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)醸造アルコール、精米歩合 麹米65% 掛米70%、製造年月19.7」。ホームページに公開されているこのほかのスペック表示は「日本酒度-2.0、酸度2.0、アミノ酸度1.8、原料米 秋田県産米100%」。

「爛漫」という酒名は、1923(大正12)年3月15日、公募により酒名「爛漫」と名付けられた。

酒蛙

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