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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3939】十四代 おりからみ 本生 荒走り 生酒 角新(じゅうよんだい)【山形県】

2019.8.29 14:32
山形県村山市 高木酒造
山形県村山市 高木酒造

【B居酒屋にて 全3回の③完】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため、常に飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”で訪れることになる。

「南部美人 純米大吟醸 心白 山田錦」(当連載【3562】)「南部美人 純米大吟醸 愛山」「聖 若水 INDIGO」と飲み進め、最後4番目にいただいたのは「十四代 おりからみ 本生 荒走り 生酒 角新」だった。当連載では、今回の酒を含め「十四代」を14種類取り上げている。いずれも、完成度の高い酒である。さて、今回の酒はどうか。いただいてみる。

 甘旨酸っぱい味わいで、ふくよか、やわらかな飲み口。ジューシー&フルーティー。余韻は軽い苦み。上立ち香は果実香がほのか。酸が非常にチャーミング。甘みはしっかりあり、やや飴を煮詰めた感がすこしある。バランス良く、落ち着き感があり、上品感がある。これも、完成度が高い味わいのお酒だった。

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米・米麹、精米歩合50%、アルコール16度、国産米100%使用、製造年月2019.01.09」にとどまり、使用米の品種名を非開示にしているのは残念だ。また、ラベルのどこにも特定名称の区分が書かれていないのが気になる。スペックから推測すると、純米大吟醸か純米吟醸級のお酒と予想される。規格外米を使うと特定名称を名乗れず普通酒扱いになるが、よもや天下の「十四代」はそのようなことはしないだろう。(なお、わたくしは個人的に、規格外米を使用することに否定的考えは持っていない)

 気になるのは酒名の副題的存在の「角新」の意味。この蔵は、ホームページを持っていないので知りようがない。瓶の裏ラベルにでも説明してくれれば、飲み手としては助かる。ネット情報には「十四代では、生酒を角新という」との記述があるが、はて、さて・・・。

 酒名「十四代」の由来について、ウィキペディアは以下のように説明している。

「高木酒造では、最初は『朝日鷹』という銘酒だった。当時、『十四代』という銘酒もあったが、特別の古酒だけに付けていた。現在の『十四代』は、14代目・高木辰五郎から15代目・高木顕統へと受け継がれ、杜氏として初めて完成した酒に『十四代』と命名した」。

 上記説明は、いささか日本語的に分かりにくい。一方、コトバンクは次のように説明している。「当主が14代目にあたることに由来。東京で酒造を学んだ15代目がベテラン蔵人に支えられて醸造し、平成5年(1993)に販売した」

 ウィキペディアとコトバンク双方を読めばよく分かる。

酒蛙

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