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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3926】ひこ孫 明 純米吟醸 槽口酒 生酒(ひこまご)【埼玉県】

2019.8.21 15:30
埼玉県蓮田市 神亀酒造
埼玉県蓮田市 神亀酒造

【ひこ孫3種類 全3回の①】

 なじみのH居酒屋から電話がかかってきた。「新しいお酒が4種類入りましたよ」。分かった、すぐ行く。わたくしは、H居酒屋に、1行コメント付きの酒メニューをつくってあげている。酒名と値段だけの一般的メニューだと、お客さんは何がなんだか分からない。そこで、酒質を分かりやすく解説したメニューをつくってあげている。お客さまには好評だという。このコメントを書くには、まず飲まなければならない。

 まずは、企画ものっぽい「ひこ孫」の3種類から飲んでみることにする。「ひこ孫」というと、3年以上古酒の燗酒とのイメージが強いが、この3種類はいずれも生酒だ。まず「明」から。これだけが7号酵母を使っている。「そら」と「贈」は9号酵母だ。

「明」は、上立ち香は無し。旨みと酸が相まって、旨酸っぱくて、ラムネ的果実感。余韻は軽い苦み。軽快感があり、クセが無い。すこしエステル香が感じられる。酸があり、飲み飽きしない。そして、実に飲みやすい。「ひこ孫」というと、個性的な曲者酒をイメージするが、クセは全くない。

 神亀酒造専門オンラインショップ「神亀の館」は、この酒を以下のように紹介している。

「若い青い果物の香り、奇麗な酸味が旨味の余韻を引き立てます。さっぱりと、日向夏や文旦など柑橘との合性が抜群です。お試しください。おすすめの飲用温度帯は常温15℃です。熱燗× ぬる燗△ 常温◎ 冷や◎」

 瓶のラベルの表示は「原料米 全量阿波山田錦、協会7号酵母、製造年月2019.4、アルコール分16.5%、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合50%」。

 酒名「ひこ孫」の由来について、「神亀ひこ孫ファンド2014」のサイトは、以下のように説明している。

「ひこ孫の名前の由来は2つある。 1つは、3年超の熟成酒であること。子、孫、ひ孫と3代にわたって熟成させた古酒を意味する。もう1つは、神亀酒造株式会社の小川原氏の祖母である『くら』さんへのプレゼントである。ひこ孫が誕生した当時、くらさんはまだひ孫が誕生しないことを残念に思っていた。そこで小川原氏はこの熟成酒に『ひこ孫』と名前をつけ、商標登録してくらさんにプレゼントをした」

酒蛙

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