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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3923】長陽福娘 山田錦 辛口 純米 カップ(ちょうようふくむすめ)【山口県】

2019.8.19 16:08
山口県萩市 岩崎酒造
山口県萩市 岩崎酒造

 父の日になれば、二男からカップ酒の詰め合わせが送られてくる。かれこれ数年になり、総種類数は相当な数に上っているが、どれ一つとして同じものがない。おそらく、ちゃんとチェックして発送しているのだろう。わたくしは、この父の日プレゼントを楽しみにしている。

 今回も8種類セット。その中から「長陽福娘 山田錦 辛口 純米 カップ」を取り出す。「長陽福娘」は今回の酒を含め、8種類を当連載で取り上げている。その中の「長陽福娘 辛口純米 山田錦」(当連載【3087】)と今回の酒は同じなのかな、とおもうが、カップ仕様なので、あらためて取り上げることにする。

 さらり、すっきりとした淡麗な飲み口。含み香は、エステル香がほのか。余韻は辛みと苦み。辛みの方が良く出ている。口が慣れるにつれ、酸がだんだん感じられるようになる。食中酒に適している。

 次に、ぬる燗40℃でいただいてみる。酸と辛みがいい感じで融合し、味の中心となる。含み香はエステル香。余韻は酸を伴う辛み。酸が出ており、飲み飽きしない。冷酒のときより燗酒の方が、輪郭がはっきりとしている。辛口を名乗っているが、ただ辛いだけのドライ酒ではなく、やわらかな旨みも感じられるので、好感が持てる。

 このカップ酒の販売元・味ノマチダヤ(東京・中野)のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「柔らかい仕込水で辛口ながら米(山田錦)の味わいもバランスよく感じます。定番の『辛口純米』をカップにしました。辛いだけではない旨みもあって切れよし!」

 酒名「長陽福娘」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「銘柄『長陽福娘』の由来は、創業当時岩崎家に女子が続けて誕生したのをうけて、子供が福々しい良い子に育つようにと願いを込めて名付けられました」。同蔵の創業は1901(明治34)年である。

「長陽」の説明はされていないが、わたくし個人的には、山口県の昔の地名「長州」の「長」と、菊を観賞する宴「重陽の節句」(ちょうようのせっく)の「重陽」を掛け合わせたのではないか、とおもっている。

酒蛙

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