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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3905】一白水成 純米吟醸 愛山(いっぱくすいせい)【秋田県】

2019.8.9 11:54
秋田県南秋田郡五城目町 福禄寿酒造
秋田県南秋田郡五城目町 福禄寿酒造

【TU会例会 全6回の④】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は8人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

「鍋島 純米吟醸 山田錦 生酒 パープルラベル」「北雪 純米吟醸 山田錦」「而今 純米吟醸 八反錦 火入」と飲み進め、4番目にいただいたのは「一白水成 純米吟醸 愛山」だった。

 近年、全国的に日本酒の質の底上げが図られているが、県単位で比較するならば、秋田県がダントツで底上げが図られている、とわたくしは個人的におもう。その秋田県、実力銘柄が数多い中でも、近年の躍進目覚ましい銘柄の一つがこの「一白水成」と個人的におもっている。「一白水成」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載で12種類を取り上げている。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 TU「酸が立っている」
 KI「いいっすね、これ」
 W 「酸があり、旨みも来る」
 SA「辛みもあります」
 酒蛙「まず甘みがきて、次に旨み、その次に酸がくる。これが瞬間的な味の移り変わり。やわらかな口当たり」
 KT「辛みと酸味を感じる。押し味は無し」
 酒蛙「そうだね。キレが良い。味の中で、甘みが一番出ている。香りも芳醇。果実香味がジューシー」
 U 「めちゃくちゃバランスが良い。これ、いいんじゃないすか?」
 酒蛙「うん、かなり良い。おっしゃる通り、バランスが非常に良い。くどさは無く、上品な香味」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合50%、原料米 愛山100%、製造年月19.6」。

「愛山」は、兵庫県立明石農業改良実験所が1941年、母「愛船117」と父「山雄67」を交配。太平洋戦争を経て1949年に品種を固定した。母方の父は雄町系、父方は雄町と山田錦の子という、全身に山田錦と雄町の“血”がたっぷり入っている、酒米界のサラブレッド的出自を誇る。玄米が大粒で、山田錦と同等かそれ以上の、米粒の重さと、米糠割合の少なさのため、酒造効率が良く、酒造に非常に適している、という評価が高かった幻の品種。現在は、兵庫県のごく一部の生産者だけが栽培している。

 酒名「一白水成」の由来について、蔵のホームページは「『白』い米と『水』から『成』る『一』番旨い酒』=『一白水成』」と説明している。

酒蛙

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