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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3901】陸奥八仙 夏吟醸(むつはっせん)【青森県】

2019.8.6 16:59
青森県八戸市 八戸酒造
青森県八戸市 八戸酒造

【B居酒屋にて 全4回の④完】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため常日ごろ、飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

「ささまさむね 純米吟醸」「栄光冨士 火輪 辛口純米」「七田 純米大吟醸 D-Y-H-72 無ろ過」と飲み進め、最後4番目にいただいたのは「陸奥八仙 夏吟醸」だった。八戸酒造の酒は飲む機会が多く、今回の酒を含め、当連載で「陸奥八仙」を16種類、「陸奥男山」を2種類取り上げている。香りやや華やかで、ジューシーな旨口酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

「陸奥八仙」らしく甘みを感じる。マスカット的ナシ的な果実香がほのか。キレが良く軽快で、綺麗でさっぱりとした飲み口。軽い酸がやさしい。ふくよかで、やや華やかな香り。軽いが、「陸奥男山」らしい旨みがしっかりある。この軽さは、アルコール分を14度と低く設定しているためだ。やわらかな口当たり。ジューシー。そして、飲み飽きしない。いかにも夏酒だ。

 瓶の裏ラベルの表示は以下の通り。「原材料名 米 米麹 醸造アルコール、原料米 青森県産華吹雪100%、精米歩合 麹米55% 掛米60%、醸造年度 2018年度(30BY)、アルコール分14度、製造年月2019年5月」。

 この蔵の銘柄は「陸奥男山」と「陸奥八仙」。その歴史について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「創業銘柄の『陸奥男山』は1910年(明治43年)、全国の男山ブランドに先駆けて四代目駒井庄三郎によって商標登録されました。『陸奥八仙』は八代目駒井庄三郎により、1998年(平成10年)にスタートしました」

 酒名「陸奥八仙」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「中国に古くから伝わる八人の仙人(酔八仙)にまつわる故事があります。それには、酒仙たちの様々な逸話や世俗の有り様など、興味深い酒の楽しみ方や味わい方が語られています。『陸奥八仙』は、この故事から引用し、飲む人が酒仙の境地で酒を楽しんで頂きたいとの思いを込めて名付けた」

酒蛙

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