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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3895】RIE STYLE 山廃特別純米 無濾過生原酒 伊勢錦(リエスタイル)【三重県】

2019.8.3 14:48
三重県伊賀市 森喜酒造場
三重県伊賀市 森喜酒造場

【S居酒屋にて 全6回の⑥完】

 異業種間飲み会の日本酒研究会が足掛け13年に入っている。この間、異動でメンバーが少しずつ入れ替わっている。そこで年1~2回、新旧メンバーが集う“同窓会”を開いている。場所はS市のWうなぎ店と決まっている。今回は10人がWうなぎ店に集まり一次会。このうち5人が二次会場のS居酒屋に転戦した。このパターンはこのところ4回続いている。

「特急ひばり 特別純米」「福小町 特別純米 生原酒」「福小町 純米吟醸 生原酒 角右衛門 五百万石仕込」「山本 純米大吟醸 試験醸造酒 秋田酒121号」「乾坤一 純米吟醸 鈴風 一回火入れ」と飲み進め、店主が最後6番目に持ってきたのは「RIE STYLE 山廃特別純米 無濾過生原酒 伊勢錦」だった。

「ラベルに書いているRIE(りえ)って誰だ」「さあ、誰でしょう???」。飲む前、ひとしきり話題になったが、誰も知らない。調べるのも面倒なので、のどに魚のトゲが刺さったような状態で酒を飲むことにする。

 酒蛙「甘みと酸が出ている」
 KA「酸がすごいね」
 酒蛙「ばあちゃんのタンスの香りのような菌類的な香りを感じる」
 FU「ちょっと酸っぱいね」
 KA「酸が立つ」
 酒蛙「旨みと酸と辛みが出ており、けっこう力強い」
 FU「けっこう美味しい。濃い山廃っぽい味わい」
 KA「冷たさの中に、やわらかさがある」(ん? どういう意味?)

 さて、問題のRIE。日本酒専門店・奥広屋のサイトが説明しているので、以下に転載する。「『RIE STYLE』は、長年杜氏を兼任されてきた代表社員 森喜英樹に代わって豊本理恵杜氏就任を記念し発売されことがきっかけとり立ち上げた新ブランドです。森喜酒造で酒造り18年目を迎えた豊本理恵新杜氏の醸した『RIE STYLE』をお楽しみください」。なるほど。ならば、瓶の裏ラベルにそう書くべきではないだろうか? 

 瓶の裏ラベルの表示は以下の通り。「平成30酒造年度仕込み第10号、原材料 米(国産)米麹(国産米)、杜氏 豊本理恵、酵母 蔵内酵母、使用米 60%精米伊賀産伊勢錦(使用割合92%) 60%精米伊賀産山田錦(使用割合8%)、アルコール分18%、日本酒度+4、酸度2.1、アミノ酸度1.6、製造年月19.3」

 使用米の「伊勢錦」について、三重県多気郡大台町 元坂酒造のサイトは、「幻の酒米・伊勢錦」と題し、以下の説明文を掲載していたので、転載する。

「酒米伊勢錦は、万延元年(1860年)多気郡勢和村朝柄の岡山友清が『大和』から品種改良の末に生まれました。芳醇な味を醸す酒米として近畿圏で多く栽培されていましたが、戦中の米不足や背丈が高く倒伏しやすいなどの理由から近代農法にあった飯米の新品種に変わって行き、昭和25年に姿を消しました。当社では地元産酒米の復活をかけ、種子保存されていた種籾を一握り譲り受け、三年がかりで増やし平成元年に酒を造り蘇らせました」

酒蛙

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