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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3893】山本 純米大吟醸 試験醸造酒 秋田酒121号(やまもと)【秋田県】

2019.8.2 14:16
秋田県山本郡八峰町 山本合名
秋田県山本郡八峰町 山本合名

【S居酒屋にて 全6回の④】

 異業種間飲み会の日本酒研究会が足掛け13年に入っている。この間、異動でメンバーが少しずつ入れ替わっている。そこで年1~2回、新旧メンバーが集う“同窓会”を開いている。場所はS市のWうなぎ店と決まっている。今回は10人がWうなぎ店に集まり一次会。このうち5人が二次会場のS居酒屋に転戦した。このパターンはこのところ4回続いている。

「特急ひばり 特別純米」「福小町 特別純米 生原酒」「福小町 純米吟醸 生原酒 角右衛門 五百万石仕込」と飲み進め、店主が4番目に持ってきたのは「山本 純米大吟醸 試験醸造酒 秋田酒121号」だった。「山本」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載で13種類を取り上げている。全体的に濃醇酸味酒という好印象を持っている。今回の酒はどうか。ラベルを見ただけで、新しい酒米「秋田酒121号」の試験醸造酒であることが分かる。さて、いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ!」
 KA「これは旨いっ!」
 酒蛙「俺が知っている『山本』より軽いのが印象的だ。『山本』の特長は甘みと旨みと酸の“三位一体”だが、この酒はいずれも軽い」
 FU「美味しい」
 酒蛙「厚みがあまりなく、繊細感・軽快感・きれい感があるね」
 店主「そうっす!」
 酒蛙「香りも抑え気味で地味めだ。でも『山本』DNAはある。ひとことで言えば、“軽くて大人しい、きれいな山本”というイメージ」

 瓶のラベルは、この酒を以下のように紹介している。「2010年交配。端麗で後味のふくらみに特徴があり、品評会での活躍が期待されます。田んぼでは短めの稲穂が数多く揺れる、酒米としては珍しい姿をしています」

 ラベルの表示は、「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分15度、精米歩合50%、原料米 秋田酒121号、使用酵母 蔵付分離ゴージャス山本酵母」。

「秋田酒121号」は秋田県農業試験場が2010年、母「秋系酒718」(その母は山田錦)と父「美郷錦」(その母は山田錦、父は美山錦)を交配。選抜と育成を繰り返し品種を固定、2017年から種子の配布が始まった非常に新しい酒造好適米。まだ名が付いておらず、種苗法登録申請中。

酒蛙

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