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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3881】梅乃宿 透音 純米吟醸(うめのやど とおん)【奈良県】

2019.7.27 22:34
奈良県葛城市 梅乃宿酒造
奈良県葛城市 梅乃宿酒造

【Z料理店にて 全2回の②完】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。ただ、ひいき球団は、店主はジャイアンツとホークス、わたくしはベイスターズ。全然違う。だから、しょっちゅう牽制球が飛び交う。

 最初の「辯天 純米吟醸 山羽音」に続いて、2番目に選んだのは「梅乃宿 透音 純米吟醸」だった。梅乃宿酒造のお酒は、今回を含め、当連載で「梅乃宿」を16種類、「風香」を5種類取り上げている。飲む機会が非常に多い銘柄である。甘旨酸っぱい濃醇酸味酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 濃醇で力強い。これが第一印象だった。果実香ほのか。甘旨酸っぱくて、中盤からの辛みが強い。とくに酸が骨太で、酒全体としては、しっかりとした力強い味わいとなっている。余韻の苦みが強い。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「UK-TONE(透音)は、梅乃宿の蔵人達が、梅乃宿という伝統から少し離れ、自由に、純粋に自分達の思い描くままを形にしたお酒です。飾り立てることなく、酒質のみでお客様と対話したい。そんな思いを白いラベルに込めました。この時、この感性でしか表現できな蔵人達の思いをご賞味ください」

 う~む、「梅乃宿という伝統から少し離れ、自由に、純粋に自分達の思い描くままを形にしたお酒」とか。う~む、わたくしとしては、甘旨酸っぱい濃醇酸味酒という、従来のイメージ通りのお酒だと感じてしまった。違いを感じられなかった。グラスを並べて飲み比べれば分かるのだろうが・・・。蔵人のみなさまがた、思いを意図通り受け止めることができず、申し訳ありません。ただ、従来の「梅乃宿」よりは酸が太くて強く出ているようには感じました。違っているかもしれないけど。

 瓶の裏ラベルの表示は「 原材料 米(国産)米麹(国産米)、アルコール分16度、精米歩合60%、製造年月19.4」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 この蔵の主銘柄および蔵名の「梅乃宿」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「酒名は、蔵の庭にある梅の古木にうぐいすが飛来し、風雅なさえずりを楽しませてくれることにちなみ命名」

酒蛙

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