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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3880】辯天 純米吟醸 山羽音(べんてん さわね)【山形県】

2019.7.27 22:24
山形県東置賜郡高畠町 後藤酒造店
山形県東置賜郡高畠町 後藤酒造店

【Z料理店にて 全2回の①】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。ただ、ひいき球団は、店主はジャイアンツとホークス、わたくしはベイスターズ。全然違う。だから、しょっちゅう牽制球が飛び交う。

 最初に選んだのは、「辯天 純米吟醸 山羽音」だった。当連載で「辯天」は、「辯天 特別純米原酒 出羽の里100%使用」(当連載【2688】)と「辯天 純米大吟醸 生原酒 出羽燦々」(当連載【2925】)の2種類を取り上げている。しっかりした味わいの酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 ふくよか。これが第一印象。甘旨酸っぱくて、非常にジューシー&フルーティー。中盤から、けっこう強い辛みと苦みが出てくる。甘・旨・酸・辛・苦という、酒の主な味の要素が前に出ているので、軽快感があるものの、力強さが感じられる酒となっている。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米(山形県産)米麹(山形県産米)、使用米 山形県産酒米 出羽の里100%、精米歩合55%、製造年月2019.4月」。

「出羽の里」は山形県農業総合研究センター農業生産技術試験場庄内支場が1994年、母「吟吹雪」(その母は山田錦、その父は玉栄)と父「出羽燦々」(その母は「美山錦」、その父は「華吹雪」)を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。2005年に命名、2007年に種苗法登録された新しい酒造好適米だ。

 銘柄名「辯天」の由来について、山形市の地酒販売店・国井酒店のサイトは、以下のように説明している。

「代表銘柄の『辯天(べんてん)』は七福神の中で音楽や芸能を司る女神『辯財天』に由来しています。創業者の初代後藤卯左衛門が当地で酒造業をはじめるにあたり、京都の神祇官より蔵近くで『辯財天』を祀っている奥津島神社から『辯天』を名乗ることを許されたことが起源となります。以来、酒名を『辯天』としています」

酒蛙

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