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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3877】澤屋まつもと 生 守破離 山田錦 うすにごり(さわや しゅはり)【京都府】

2019.7.25 23:14
京都府京都市伏見区 松本酒造
京都府京都市伏見区 松本酒造

【B居酒屋にて 全4回の②】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため、常に飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 まずいただいたのは「武州藤の花 手づくり純米 特撰」。その次にいただいたのは「澤屋まつもと 生 守破離 山田錦 うすにごり」だった。「澤屋まつもと」は、わたくし行きつけの居酒屋が好んで置いている酒で、当連載では、今回の酒をふくめ、8種類を取り上げている。グラスに注ぐと、うすにごりであることが分かる。さて、いただいてみる。

 甘旨酸っぱい。これが第一印象。そして、軽快感がある。これが二番目の印象だった。マスカット的な味わいで、かなりジューシー。さわやか感・軽快感がありながら、コメの旨みがしっかり感じられる、まろやかなお酒だった。シャープ感のある酸と、まるみのある旨みがいい感じだ。余韻は軽い苦み。発泡感もある。これは旨い。

 瓶の裏ラベルには「Rice is the essence of it all  原料に勝る技術なし」と題し、この酒を以下のように紹介している。「米麹由来の自然な酵素が活きております。瓶の中で味わいが、甘く変化していきますので、冷蔵庫に立てて保管して頂き、なるべく早くお召し上がり下さい」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 東条産山田錦100%、アルコール分15度、製造年月(瓶詰年月)18.11、出荷年月18.11」。

 酒名「澤屋まつもと」の由来について、静岡県田方郡函南町の酒屋さん丸屋酒店のサイトは「酒名の酒は古い暖簾『澤屋』と名字の「松本」に由来します」と説明している。

 酒名にある「守破離」の意味について、コトバンクは、以下のように説明している。

「剣道や茶道などで、修業における段階を示したもの。『守』は、師や流派の教え、型、技を忠実に守り、確実に身につける段階。『破』は、他の師や流派の教えについても考え、良いものを取り入れ、心技を発展させる段階。『離』は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し確立させる段階」

 ネットでは、これをかみくだいて、以下のように説明している。「『守』とは、伝統を守ること。『破』とは、新しい感性でその伝統を破ること。『離』とは、守と破の両方を大切にして、新しい価値を創造すること」

酒蛙

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