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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3853】開運 無濾過生酒 純米 赤磐雄町(かいうん)【静岡県】

2019.7.3 22:18
静岡県掛川市 土井酒造場
静岡県掛川市 土井酒造場

【B居酒屋にて 全6回の②】

 当連載「日本酒津々浦々」は、原則として同じ酒を2回載せることはしていない。ごく例外的に2回載せたものが1~2種類ある程度だ。このため、常に飲んだことがない酒を求めている。このB居酒屋は、わたくしが飲んだことがない酒が冷蔵庫に入っていることが多いので、必然的にしばしば“取材”に訪れることになる。

 今回、最初に選んだのは「貴 山廃純米 雄町 2015」。そして2番目は「開運 無濾過生酒 純米 赤磐雄町」だった。「開運」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め11種類を当連載で紹介している。安定感抜群、落ち着き感のある、ハズレのない酒、という好印象を持っている。今回の酒はどうか。いただいてみる。
 
 おおっ、甘旨酸辛の超濃醇酒。これが第一印象。その中でも辛みがかなり強い。超ふくよか分厚い酒質で、非常に辛い。辛みに次いで味が出ているのは甘み。がっしり骨太で、ガツンとくるアタック。ヘビー級のパンチ。セメダイン香似バナナ香似の香りが背後にすこし感じる。非常に旨い。実に飲みごたえがあるが、酸が後半を引き締め、くどさを回避しながら、きれいにエンディング。ブランデー感覚で、食後酒としてちびちび飲みたい。

 瓶のラベルの表示は「アルコール分17度、原材料名 米・米こうじ、原料米 赤磐雄町100%使用、精米歩合55%、全量国産米使用、製造年月2019.01」。雄町は、優秀な酒造好適米として広く知られているが、品種が固定されたのは江戸時代末。実に約150年にわたって酒米とし利用され、しかも今なお第一線で活躍している、ウルトラ長寿品種。全体の90%が岡山県で生産され、とくに赤磐市産のものが評価が高く、有名だ。

 酒名「開運」の由来についてコトバンクは「酒名は、地元の発展を願って命名」と説明している。

酒蛙

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