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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3848】雨後の月 ugo no tsuki 純米(うごのつき)【広島県】

2019.6.29 22:22
広島県呉市 相原酒造
広島県呉市 相原酒造

【TU会 全6回の③】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は6人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

 まず、わたくしたちにとっての初蔵酒2種類「清龍 蔵出し 純米」「大手門 純米 上撰」をいただき、3番目に飲んだのは、「雨後の月 ugo no tsuki 純米」だった。「雨後の月」は、今回の酒を含め、当連載で15種類を取り上げているが、純米は今回が初めて。なんだか、キツネにつままれた気分。そもそも、こんな瓶の形の「雨後の月」なんて、知らない。

 そのときは、変な気持ちで飲んだが、いま、この文章を書くにあたって、瓶の裏ラベルをみたら、小さく「HASEGAWA」の文字が。つまり、このお酒は、酒販大手の東京・はせがわ酒店の別注品だったのだ。さて、味の方は。

 酒蛙「さらっとした飲み口の酒だ」
 TU「酸・甘・辛を感じる」
 KT「バランスが良い酒だ」
 KI「いつも飲んでいる『雨後の月』より、さらっとしているね」
 酒蛙「そうそう。いつもは、やわらかで、ふくよかなタッチだから。旨・酸・辛が出ている」
 TU「これ、美味し~~~いっ!」
 KT「甘・辛・酸とキレの良さ」
 酒蛙「いつもの『雨後の月』とは違う。酸がいいね。めちゃめちゃキレが良い酒だ」

 さて、はせがわ酒店のホームページでは、この酒を以下のように紹介している。「全てを手造りで低温発酵させて醸したお酒です。山田錦をベースとした旨味と純米酒らしさを合わせ持たせるため、少し麹を工夫しました。やや辛口の中に、じんわり旨味を感じるお酒です。

 瓶の裏ラベルの表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合 麹米60% 掛米65%、製造年月19.4」にとどまり、使用米の品種名を開示していないが、はせがわ酒店のホームページでは「山田錦をベース」と開示している。

 酒名「雨後の月」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「蔵を代表する酒『雨後の月』は、小説家・徳富蘆花が明治33年に発表した随筆『自然と人生』の短編題より二代目・相原格が命名しました。『雨あがりの空に、冴え冴えと光輝く月が周りを明るく照らす』そんな澄みきってうつくしい酒を醸したいと、蔵人が常に目標に掲げる名前です」

 ちなみにわたくしは、この「自然と人生」(岩波文庫)を学生時代購入したが、「雨後の月」の章まで読み進めないうちにギブアップ、いまだに書棚のこやしであり続けている。

酒蛙

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