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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3844】天狗舞 特別純米(てんぐまい)【石川県】

2019.6.27 17:17
石川県白山市 車多酒造
石川県白山市 車多酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑤】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。M居酒屋で毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は仕事で参加できないメンバーが多く、3人での月例会スタートとなった。途中から1人参加し、最終的には4人でも月例会となった。

「太平人 純米酒」「青天の霹靂 桃川 大吟醸純米」「愛宕の桜 純米大吟醸」「醸侍 大吟醸」と飲み進め、5番目にいただいたのは「天狗舞 特別純米」だった。車多酒造のお酒というと、当連載では、今回の酒を含め、「天狗舞」を7種類、「五凛」を4種類取り上げている。「五凛」は、クセのない清らかな酒質だが、「天狗舞」はその真逆で、ガツンと来る熟成香味が強烈、というイメージを持っていた。ところが、その予想を完膚なきまでに裏切ったのだ。

 K 「これは個性的だ」
 酒蛙「酸があって、やわらかで、軽快感があって、キレが良くて。こんなクセの無い『天狗舞』は珍しい」
 Y 「俺、これ好きだ」
 酒蛙「そうそう。香りは抑え気味。旨酸っぱい。さわやか感がある。きれい感がある。酸がでており軽快感もあるので、全く飲み飽きしない。くいくい飲める。食中酒に最適だ」

 これは驚いた。腰が抜けるほど驚いた。「天狗舞」というと、熟成感的香味が強烈だというイメージを持っていたのだが、そのような香味は一切無かったのだ。むしろ、クセの無い別銘柄「五凛」をおもわせる酒質だったのだ。いやはやたまげた。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「なめらかな口当たりに 軽やかな旨味と 程よい酸味が調和します。 お食事に合わせて お楽しみいただけます」

 また、蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「低温でじっくりと醸され、なめらかな口当たりが特長の特別純米酒です。軽やかな旨みと程よい酸味が調和し、お食事に合わせてお楽しみ頂けます」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合60%、アルコール分16度、製造年月19.03」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 主銘柄「天狗舞」の由来について、コトバンクは「昔、蔵はうっそうとした森に囲まれ、夜には天狗が打ち鳴らす太鼓の音が聞こえたという。酒名はこの伝説に由来」と説明している。

酒蛙

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