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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3834】勢起 金紋錦 純米 低温熟成(せき)【長野県】

2019.6.15 23:16
長野県佐久市 大澤酒造
長野県佐久市 大澤酒造

【B会 全7回の②】

 T社のFとY、小社のHとわたくし、という異業種間の飲み会。以前は2カ月に1回だったが、最近は毎月開いているような気がする。会場はB居酒屋だから、飲み会の名は、B会だ。

 今回のトップは「三千盛 純米大吟醸 しぼりたて 生酒」。続いていただいたのは「勢起 金紋錦 純米 低温熟成」だった。この蔵の主銘柄は「明鏡止水」で、「勢起」は新シリーズ。各酒屋さんのサイトを総合すると、「勢起」のコンセプトは㈰熟成に特化している㈪酒米に「金紋錦」を使用、とのことのようだ。

 当連載では以前、「勢起 純米大吟醸」(当連載【3458】)を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「やわらか、穏やか」

 Y 「そうですね。やわらかい」

 酒蛙「旨みと酸が、いい感じで出ている。余韻は苦み」

 F 「けっこう辛いかな」

 酒蛙「それほど辛くはないとおもう」

 Y 「辛くないね」

 F 「甘辛い」

 Y 「さきほど飲んだ『三千盛』より、ちょっとまろやか。『三千盛』をワインに例えれば、『勢起』は日本酒」

 酒蛙「含み香が、セメダイン似バナナ似」

 F 「そうそう、そんな感じ」

 酒蛙「旨い」

 F 「単独で飲むより、料理と合わせると、酒の味が出てくる」

 蔵のホームページはこの酒を以下のように紹介している。「金紋錦の米の持つ力、良さを手軽に感じていただけます。米の一粒一粒が完全に 溶け切った繊細な旨味には、米の優しさと強さを感じずにはいられません」

 また、瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「長野県木島平村で栽培されている酒造好適米『金紋錦』を100%使用した平成28酒造年度の純米酒です。低温熟成により冷や、お燗それぞれに金紋錦の旨味や枯れた味わいが引き立ちます。ラベルの文字は勢起の孫で書家の服部小湖(久子)の揮毫によるものです。またラベルには木島平村特産の手漉き和紙『内山紙』を使用しております」

 裏ラベルの表示は「アルコール分16度以上17度未満、原材料 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合65%、日本酒度+5、酸度1.6、製造年月2017.01(瓶詰月)、蔵出荷月2018.10」。使用米の「金紋錦」は長野県立農業試験場が1956年、母「たかね錦」と父「山田錦」を交配して品種を固定、1964年に命名された酒造好適米だ。

 新しいブランド名「勢起」の由来について、宮城県栗原市の「さぶん酒店」のサイトは「『勢起 せき』という酒名は、現蔵元のご曾祖母さまのお名前に由来します」と説明している。

 この蔵の主銘柄「明鏡止水」の由来についてコトバンクは「酒名は、澄みきって乱れがない心の状態を表す成句で、これに目指す酒質を重ねて命名」と説明している。

酒蛙

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