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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3833】三千盛 純米大吟醸 しぼりたて 生酒(みちさかり)【岐阜県】

2019.6.14 22:51
岐阜県多治見市 三千盛
岐阜県多治見市 三千盛

【B会 全7回の①】

 T社のFとY、小社のHとわたくし、という異業種間の飲み会。以前は2カ月に1回だったが、最近は毎月開いているような気がする。会場はB居酒屋だから、飲み会の名は、B会だ。

 今回のトップは「三千盛 純米大吟醸 しぼりたて 生酒」。「三千盛」は、辛口酒として、全国にその名を知られる。なぜ辛口酒なのか。それについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

「戦後の甘口全盛の中、『からくち三千盛』は、苦労の連続でした。 もっと甘くしなければとても売れない、という声が社の内外から聞こえて参りました。 しかしその中でも、『今の味を変えるな』と励まして下さる方もありました。 この方々に力づけられて『それならば何とか、辛口でしかも口当りがやわらかく飲み易い酒を造ろう』と、努力を続けることが出来たのです。 水みたいに抵抗なくいくらでも飲めて、しかも日本酒独特の旨さがあり、酔いざめのいい酒。 これが最高の酒だと信ずるからです」

 わたくしは、辛口をベースに旨みも感じられる「三千盛 しぼりたて純米 生」(当連載【99】)が大好きだった。たしか1999年だったとおもうが、「三千盛 しぼりたて純米 生」を24升まとめ買いをしたこともある。頻々と外飲みしながらも、半年で24升を飲みきったものだった。この印象が強かったから、さぞ多くの種類の「三千盛」を飲んでいる、と思い込んでいたが、調べてみたら、今回の酒を含め、当連載で5種類しか取り上げていなかった。さて、今回の酒はどうか。

 酒蛙「旨みをまず感じ、中盤以降は辛みがじわじわ出てくる。軽快感がある」
 F 「甘みと旨みを感じる」
 H 「すいすいいっちゃいますね。口当たりがすきっとしており、おいしい。いい酒だ」
 酒蛙「すっきりした調子の酒」
 F 「すっきり、ですね」
 酒蛙「後味に苦みが出てくる」
 F 「はいはい、美味しい。すごい」
 酒蛙「すごく上品。旨みと酸をすこし感じてから、すーっとキレる。淡麗酒だ。酒度+12ほど超辛口には感じない」
 F 「感じないっす」
 酒蛙「スペックは超辛口だけど、旨みがあるから、ドライ感が緩和される。いい感じの辛みだ」
 F 「旨みと酸味があって、バランスが良い」
 酒蛙「そうそう」
 H 「旨みがあるから、超辛口には感じない」
 Y 「香りを抑えているね」
 酒蛙「果実感の香りが静かに広がる」
 F 「リンゴっぽい香り。複雑香味。旨い」
 Y 「メロン感・バナナ感は無いね。さっぱりした酒」
 酒蛙「さらっとしているけど、さまざまな味が複雑に入っている」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「華やかな香りにつつまれた爽やかな味わいを楽しめます。さらに料理との相性がとても良く和食全般から肉料理まで幅広く素材の旨みを引き立てます」

 裏ラベルの表示は「日本酒度+12、精米歩合45%、アルコール分15度以上16度未満、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、飲み方 よく冷やして、保管 5℃以下で」。使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

「三千盛」は、作家・永井龍男のお気に入り酒だったことが知られている。

酒蛙

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