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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3828】北島 山田錦 無濾過 生(きたじま)【滋賀県】

2019.6.9 23:06
滋賀県湖南市 北島酒造
滋賀県湖南市 北島酒造

【S居酒屋にて 全9回の⑧】

 飲み仲間のK、Tと久しぶりに飲む。これにわたくしの同僚Wが加わる。場所は、何回かお邪魔し、気に入っているS居酒屋。日本酒約200種類を常備しているので、とても勉強になる。フロアを仕切るSさんは博識で、分からないことを聞くと、即答してくれ、これまた勉強になる。

 Sさんが「花見ロ万 純米吟醸 低アルコール一回火入れ」「新政 涅槃龜 96%低精米酒 生酒」「天寶一 華風車 こいおまち 純米」「川鶴 特別純米 生原酒」「白鶴 純米生原酒 荒駒 特撰」「賀茂金秀 麹交換 純米吟醸 生酒」「雨後の月 麹交換 純米吟醸 生酒」に続いて8番目にもってきたのは「北島 山田錦 無濾過 生」だった。

 この蔵のお酒は、今回のお酒を含め、当連載で「御代栄」1種類、「北島」2種類を取り上げている。しっかりした味わいのお酒という、けっこうインパクトがあったのを記憶している。今回のお酒はどうか。さて、いただいてみる。

 K 「セメダイン香(わたくしの好きなベンゼン環芳香族系の芳香)がすごく出ている。キレが良い。そして旨いっ!

 T 「たしかにセメダイン香だ」

 酒蛙「セメダイン香というよりはバナナ香だ。酸が立ち、非常にさわやか、透明感がある。そして、辛みがじわじわ出てくる。旨し!!!」

 K 「美味しい。北島三郎の『与作』みたいな酒だ」

 T 「飲んだ瞬間、甘酸っぱい思い出をおもい出しました」

 酒蛙「旨みが適度で、辛口を和らげている。実に美味しい。くどくなく酸が出てシャープ感がり、キレが良いので、飲み飽きしない。時間をかければ一升は飲めそうな気がする。抜群の出来」

 K 「時間がたつと、じわじわ甘みが出て来る。バナナの皮が黒く熟したときのような香り。これ、美味しいっす!」

 全員から大好評のお酒だった。近年、甘旨酸っぱくて濃醇で分厚くて味幅のある酒ばっかり飲んでいるような気がする。というか、飲む酒がみんなそんな調子なので、いささか飽きてきた。そんなとき、今回のようなシャープ感があり力強い辛口酒を飲むと目が覚める。いやはや、素晴らしい。感服仕った。

 蔵のホームページは、「北島」シリーズのコンセプトを以下のように紹介している。

「北島は『呑めば食べたくなる、食べたら呑みたくなる』、そんな食中酒を目指してつくった日本酒です。酒づくりの原点『きもと造り』に力を入れ、きもとならではのきめ細かく迫力ある味わいの酒を醸しています。すべてが純米酒で、酒米の違い、設計の違いによる味わいの差をより明確にお楽しみいただけます。タイプは大きくわけて、燗して旨い『きもと熟成』と冷やして旨い『生原酒』にわかれます。繊細な品質管理が必要なため、一部の特約店様にのみ販売させていただいております。当蔵までお気軽にお問い合わせください」

 瓶のラベルの表示は「日本酒度+9、酸度1.8、使用酵母9号、アルコール分17度、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、近江産契約栽培山田錦全量使用、精米歩合55%、製造年月19.02」。

酒蛙

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