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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3823】天寶一 華風車 こいおまち 純米(てんぽういち)【広島県】

2019.6.4 16:48
広島県福山市 天寶一
広島県福山市 天寶一

【S居酒屋にて 全9回の③】

 飲み仲間のK、Tと久しぶりに飲む。これにわたくしの同僚Wが加わる。場所は、何回かお邪魔し、気に入っているS居酒屋。日本酒約200種類を常備しているので、とても勉強になる。フロアを仕切るSさんは博識で、分からないことを聞くと、即答してくれ、これまた勉強になる。

 Sさんが「花見ロ万 純米吟醸 低アルコール一回火入れ」「新政 涅槃龜 96%低精米酒 生酒」に続いて3番目にもってきたのは「天寶一 華風車 こいおまち 純米」だった。「天寶一」は、今回のお酒を含め、当連載で5種類を取り上げている。落ち着き感のある酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「辛みがまずくる。これが第一印象。香りはほのか」
 W 「辛いですよね」
 K 「辛さが残りますよね」
 酒蛙「辛みが旨みを連れてくる、旨みは甘みを連れてくる、というイメージ」
 T 「さわやかなお酒だけど辛いね」
 酒蛙「軽快感と綺麗感がある」

 蔵のホームページはこの酒を「イチゴの香りと味わいを春先にお楽しみください」と紹介している。

 瓶のラベルは、この酒を以下のように紹介している。「こいおまち100%使用、原材料名 米(広島県産)米麹(広島県産米)、精米歩合 麹米55% 掛米60%、アルコール分16度、製造年月 31-3」

 使用米の「こいおまち」は、広島県立農業技術センターが1977年、母「改良雄町」と父「ニホンマサリ」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定。1994年に命名、1996年に種苗法登録された酒造好適米。

 瓶の裏ラベルには、この蔵の酒造コンセプトを以下のように説明している。

「天寶一は、広島県東部瀬戸内海寄り(福山市神辺町)の温暖な地域でございます。酒造りに使用する『仕込水』は当蔵元の地下200mより汲み上げられた軟水(古代水)を使用しております。食を最大限に生かす名脇役をモットーに食事の邪魔をしない酒造りを目指し、口に含んだ時に広がる旨味・酸味とキレを大切に、麹造りは全てオリジナル箱麹製法にて、1粒1粒丁寧に醸しております。飲んでいただける皆様に『幸せ』を感じていただけたら幸いでございます。 五代目 当主 村上康久」

 酒名および蔵名「天寶一」について、蔵のホームページは「創業1910年、『天地の唯一の宝』の意味から伝えられています」と説明している。

酒蛙

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