メニュー 閉じる メニュー
文化

文化

日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3819】儀兵衛 純米吟醸 雄町 中取り 雫酒(ぎへい)【福島県】

2019.5.29 16:00
福島県会津若松市 山口合名
福島県会津若松市 山口合名

【F居酒屋にて 全11回の⑩】

 飲み仲間4人で、F居酒屋に出掛けた。店主は以前、TT居酒屋の店長だったが、独立し新たにF居酒屋を開いた。店の面積はかなり狭くなったが、それでも店長からオーナーになったので、店主には、晴れがましさがうかがえる。店主がすこしまぶしく見える。おめでたいことだ。客としても、うれしい限りだ。これからも応援していこう、とおもう。

「灘菊 本醸造 無ろ過生酒」「YATAGARASU 純米吟醸 生酒 吟のさと」「大入ひっぱりだこ 純米吟醸 無濾過生」「萬歳楽 劔 山廃純米 生原酒」「雨後の月 元平 純米大吟醸 旧赤坂町産赤磐雄町 しぼりたて生酒 940/960/961」「七水 プレミアム純米 直汲み」「笑四季 ワールドピース 2018-19 生酒」「射美 特別純米 15 槽場無濾過生原酒」「望 特別純米 無濾過 美山錦 火入れ」と飲み進め、10番目にいただいたのは「儀兵衛 純米吟醸 雄町 中取り 雫酒」だった。

 この蔵の銘柄は「儀兵衛」と「会州一」。「会州一」は当連載で、これまで4種類、「儀兵衛」は1種類を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨いっ! ジューシー&フルーティー」
 T 「さっぱりしている」
 K 「さっぱりじゃない」
 酒蛙「上品な味わいだ」
 W 「最初からいい感じ。最初からズドンとくる」
 酒蛙「適度な吟醸香で、やや華やかな香り。やや軽快で、酸がきれいに出ている。甘旨みは適度。余韻は軽い苦み。キレが良い」

 瓶の裏ラベルは、中取り(中汲み)を以下のように説明している。「純米吟醸を搾り最初に荒走り次に搾った酒を中取りと言い、一番まろやかで、バランスがよく鑑評会に使用されます」

 裏ラベルの表示は「アルコール分16度、原材料 米(国産)米麹(国産米)、原料米 備前雄町100%、精米歩合50%、使用酵母 うつくしま煌酵母、日本酒度+1.8、酸度1.5、杜氏名 櫻井光治、製造年月 19.3」。

 「うつくしま煌酵母」については、2009年10月20日付の福島民報ウェブ記事で、以下のように紹介している。
「福島県ハイテクプラザが開発した、日本酒の吟醸酒用の新酵母が19日に『うつくしま煌(きらめき)酵母』と命名された。今後、本県オリジナルの酵母とともに本県の日本酒を広く売り出し、ファンを増やすとともに、全国新酒鑑評会での日本一奪回を目指す。煌酵母は、香りが高く女性向けの「C10」、鑑評会出品向けの「G30」、辛口の酒に最適な「R50」の3種類。業界からの新酵母開発の要望を受け、平成15年度から開発に着手。20年度から頒布を始め、現在、10種の日本酒に使われている(以下略)」

 主銘柄「会州一」は、「会津で一番」という意をもつ。

 また「儀兵衛」の由来について、福島県南酒販(福島県郡山市)のサイトのコンテンツ「酒蔵探訪」で、「『会州一』の創業は寛永年間。会津藩の初代藩主保科正之の引き立てで会津に入り、酒造りを始めたという。現在の山口佳男社長は、初代泉屋儀兵衛から数えて15代目に当たる」と説明。「儀兵衛」は、創業者の名前だったのだ。保科正之が、藩替えで出羽山形から会津に来たとき、儀兵衛は藩主と一緒に出羽から会津に入った、と伝えられている。

酒蛙

関連記事 一覧へ