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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3818】望 特別純米 無濾過 美山錦 火入れ(ぼう)【栃木県】

2019.5.28 22:14
栃木県芳賀郡益子町 外池酒造店
栃木県芳賀郡益子町 外池酒造店

【F居酒屋にて 全11回の⑨】

 飲み仲間4人で、F居酒屋に出掛けた。店主は以前、TT居酒屋の店長だったが、独立し新たにF居酒屋を開いた。店の面積はかなり狭くなったが、それでも店長からオーナーになったので、店主には、晴れがましさがうかがえる。店主がすこしまぶしく見える。おめでたいことだ。客としても、うれしい限りだ。これからも応援していこう、とおもう。

「灘菊 本醸造 無ろ過生酒」「YATAGARASU 純米吟醸 生酒 吟のさと」「大入ひっぱりだこ 純米吟醸 無濾過生」「萬歳楽 劔 山廃純米 生原酒」「雨後の月 元平 純米大吟醸 旧赤坂町産赤磐雄町 しぼりたて生酒 940/960/961」「七水 プレミアム純米 直汲み」「笑四季 ワールドピース 2018-19 生酒」「射美 特別純米 15 槽場無濾過生原酒」と飲み進め、9番目にいただいたのは「望 特別純米 無濾過 美山錦 火入れ」だった。

「望」は、今回の酒を含め、当連載で8種類を取り上げている。甘旨濃醇酸味酒というトレンディー的な味わいの酒とのイメージを強く持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 K 「ちょっとフルーティー」

 W 「クセ無く、飲みやすい」

 T 「若干、セメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)がいる」

 酒蛙「そう。俺の好きなセメダイン香と酸が味の主な要素。これはびっくりだ。『望』というと濃醇酒のイメージだったが、これは、さっぱり、すっきりしたやや淡麗酒だ。驚いた。きれいな酒質で、シャープ感がある。酸が出て、淡麗系なので、飲み飽きすることなく、量を飲める」

 K 「甘い。口に含んだ瞬間、セメダインを感じる」

 W 「そうでした」

 酒蛙「酸が良く出ているが、苦みも感じる。甘みもある。旨みもある。これ、いいね。好きだ。飲み飽きしないのが一番。量を多く飲むタイプの俺としては、こんな酒がいい」

 瓶のラベルは、このお酒を以下のように紹介している。「食中酒として和洋問わず様々な料理を引き立ててくれる定番酒を目指し醸しました。冷から燗まで様々な温度帯での味わいの変化をお楽しみください」

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)美山錦100%使用、精米歩合60%、アルコール分16度、杜氏名 小野誠、製造年月18.12、蔵出出荷年月19.3」。

 酒名「望」のコンセプトについて、蔵のホームページは以下のように説明している。

「『望』は、爪先立って遠くに目をやることで、嗜好品としての日本酒、文化としての日本酒など明日の日本酒への挑戦として立ち上げた新コンセプトの日本酒ブランド。遥か遠くを見渡せるような、すがすがしい透明感と、淡麗かつ芳醇なまあるい甘みがクセになる美味しさは、きっと誰もが気に入ってくれるはず。

 また、ルビの『bo:』(ぼう)は『buono(美味しい)』という意味にも。そして、ラベルの書は、墨の魔術師と呼ばれ、東洋の伝統的書法である“墨”芸術の書を基盤として、最もそれを現代的に表現する日本でも唯一の作家である金田石城さんに書いていただきました」

 この蔵の主銘柄は「燦爛」(さんらん)。蔵のホームページによると、当初の銘柄は「八千代鶴」。しばらくして「燦爛」に変わったとのこと。「燦爛」の由来についてコトバンクは「酒名は、飲む人が生き生きと光り輝いてもらいたいとの願いを込めて命名」と説明している。

酒蛙

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