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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3817】射美 特別純米 15 槽場無濾過生原酒(いび いちご)【岐阜県】

2019.5.27 22:46
岐阜県揖斐郡大野町 杉原酒造
岐阜県揖斐郡大野町 杉原酒造

【F居酒屋にて 全11回の⑧】

 飲み仲間4人で、F居酒屋に出掛けた。店主は以前、TT居酒屋の店長だったが、独立し新たにF居酒屋を開いた。店の面積はかなり狭くなったが、それでも店長からオーナーになったので、店主には、晴れがましさがうかがえる。店主がすこしまぶしく見える。おめでたいことだ。客としても、うれしい限りだ。これからも応援していこう、とおもう。

「灘菊 本醸造 無ろ過生酒」「YATAGARASU 純米吟醸 生酒 吟のさと」「大入ひっぱりだこ 純米吟醸 無濾過生」「萬歳楽 劔 山廃純米 生原酒」「雨後の月 元平 純米大吟醸 旧赤坂町産赤磐雄町 しぼりたて生酒 940/960/961」「七水 プレミアム純米 直汲み」「笑四季 ワールドピース 2018-19 生酒」と飲み進め、8番目にいただいたのは「射美 特別純米 15 槽場無濾過生原酒」だった。

 杉原酒造のお酒はこれまで、「慶樹 特別純米 槽場無濾過生原酒 BY23」(当連載【801】)と「射美 WHITE 16」(当連載【3406】)を取り上げている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「甘いっ!。果実香がほのか」

 K 「最初に甘みがきます」

 T 「甘いなあ」

 酒蛙「甘み中心の味の構成。酸は奥に引っ込んでいるイメージ。後味から余韻にかけては辛・苦が出てきて、全体を引き締める。そして、甘いけどキレが良い」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している

「子供達も大きくなり、中学2年と小学5年に今年なる。大きくなってもイチゴは大好きで、有れば有るだけ食べる。特純15射美のコンセプトは、『いちご』だ。甘味があり、酸味もあり、子供から大人まで好まれる味。その魅力を清酒で表現したい。当然、子供は飲めませんが(笑)。醪に声をかけ続けるおっさんをイメージしてお飲み下さい。『お前らはいちごだ!いちごのように酸味があり、甘みがあり・・・』って(笑)イチゴってすごい!!」

 裏ラベルの表示は「アルコール分16度、原材料名 米・米麹、原料米 揖斐の誉 100%使用(岐阜県産米)、精米歩合60%、製造年月H31.3」。

 原料米の「揖斐の誉」は地元のコメ農家高橋宏基さんが、2014年に岐阜県揖斐郡大野町で育成した酒造好適米水稲うるち品種。その詳細について、蔵のホームページに掲載しており、以下に要点を抜粋して転載する。

「『揖斐の誉』は、2004年に、『AMS17』を母本とし、『モチミノリ』を父本として交配した後代系統から育成した品種である。2006年、F2集団という早い世代で個体選抜を実施し、その後、系統育種法に従って選抜固定を進めてきたものである。千粒重は27g程度と大きく、心白は酒造好適米『ひだほまれ』と同等の発現率ながら中心にコンパクトに存在することから、醸造適性は『山田錦』と同様に高いと考えられる」

 蔵のホームページは、自分たちの蔵を「日本一小さな酒蔵」と自称している。ホームページによると、石数は60石(BY25)。1石は一升瓶100本。ということは6,000本。もっと小さな蔵がありそうだが・・・。

 酒名「射美」は、蔵が岐阜県揖斐郡にあるため「揖斐= 射美」として命名した、とされる。

酒蛙

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