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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3804】名倉山 しぼりたて 純米吟醸(なぐらやま)【福島県】

2019.5.12 22:49
福島県会津若松市 名倉山酒造
福島県会津若松市 名倉山酒造

 休日の夕方、ふらりと近所のうなぎ屋へ。うなぎはもちろん美味しいのだが、酒がいい。定番酒はありきたりの地酒3種類ほどだが、店主の“隠し酒”が面白い。この場合の面白い、は特段意味のある言葉ではない。わたくしの興味をそそる酒が多い、ということだ。どんなルートで入れているのか興味のあるところだが、あえて聞かないことにしている。

 席につくと、なぜかわたくし係になっている仲居さんが、店主おすすめのお酒を持ってきた。今回は「名倉山 しぼりたて 純米吟醸」だ。「名倉山」は以前、「名倉山 純米吟醸 善き哉」(当連載【1951】)をいただいたことがある。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 甘旨酸っぱくて、とくに甘みが出ており、香りは抑えている。これが第一印象だった。甘みは、飴を煮詰めたような感じの味わいだ。火入れ酒だが、舌先にチリチリ微発泡感がある。フレッシュ感があり、甘・旨・酸が一体となっており、極めてジューシー。

 味にどっしり感もあり、やや重厚で味がふくらむ。しかし、酸と微発泡感とキレの良さから、くどさは感じられない。余韻は軽い苦み。アテ要らずの、酒単体だけで飲める酒だ。味が強い料理にも合う。わたくしは、うなぎの肝焼きと合わせてみたが、酒が腰折れせずちゃんと存在を示していた。

 ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合55%、アルコール分16度、製造年月2018.12」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名および蔵名「名倉山」の由来は、猪苗代湖付近にある名倉山(標高644.6m)にちなむ。

酒蛙

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