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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3803】花垣 純米60 無濾過生原酒 第4弾 亀の尾(はながき)【福井県】

2019.5.11 23:12
福井県大野市 南部酒造場
福井県大野市 南部酒造場

【Z料理店にて 全4回の④完】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。ただ、ひいき球団は、店主はジャイアンツとホークス、わたくしはベイスターズ。全然違う。だから、しょっちゅう牽制球が飛び交う。

「繁桝 大吟醸 生々」「豊久仁 純米吟醸 あらばしり 生原酒」「町田酒造 純米吟醸55 山田錦 直汲み 生」と飲み進め、最後4番目にいただいたのは「花垣 純米60 無濾過生原酒 第4弾 亀の尾」だった。

「花垣」は、「純米 精米歩合60% 無濾過生原酒」という統一条件のもと、コメ違いの酒を出している。その第一弾は「越の雫」(当連載【2883】)、第二弾「九頭竜」(同【2529】)、第三弾「山田錦」(同【2617】)、第四弾「亀の尾」(同【2764】)。このうち一、二、四弾を、このZ料理店で飲んでいる。ひと通り飲んだとおもっていたら、今回、ラベル違いの「亀の尾」。当連載【2764】と今回の酒は同じなのか違うのか??? なぜラベルが違う??? ま、飲んでしまったから、ここで取り上げることにする。

 わたくしの好きなセメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)似のバナナ香似の香りがいる。濃醇で、甘・旨・苦が味の中心。とろみあり。余韻は苦みと辛み。甘みと旨みと苦みが立つ。非常にジューシー。これは好きだ。濃醇だが、シャープ感があるので、くどさは感じられない。酸も出ている。甘旨酸っぱくて、セメダイン香。飲み進めていくと、だんだん苦みが強く感じられるようになる。

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「酒米の品種の違いによる4種類の純米酒を醸造しました。第四弾は地元福井県産の『亀の尾』を使用した純米無濾過生原酒。古代品種らしく酸に特徴があり、米の甘みとのバランスをお楽しみ下さい」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合60%、米の銘柄 亀の尾100%、アルコール分18度、製造年別2018.12」。

 酒名「花垣」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「明治34年 五穀豊穣、豊作が続き豪農や商家が相次いで酒造家となったこの頃、当家も親戚筋の酒造家の支援により、酒造りを営み始める。試験醸造を繰り返す中、出来上がった酒がめっぽう好評で、藤の垣根に囲まれて、謡曲を謡ながら、酒を愛でる宴の中で、えもいわれぬ、珠玉のしずくに酔ったと記されている。その時、謡曲『花筐』の「花垣」と言う謡の中の言葉を銘柄に選ぶ。人の心を喜ばせ、見て目を楽しませ、希望にあふれる縁起の良い言葉である」

酒蛙

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