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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3798】今西 純米 備前雄町 無濾過生原酒(いまにし)【奈良県】

2019.5.5 23:53
奈良県桜井市 今西酒造
奈良県桜井市 今西酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑥完】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は仕事で参加できないメンバーが多く、5人での月例会となった。

「上州風まかせ 完熟醪 純米 天壌無窮」「みすず 特別純米 ひとごこち 無濾過生原酒」「星河 純米吟醸 無濾過生原酒」「花陽浴 備前雄町 純米吟醸 無濾過生原酒」「奈良萬 純米吟醸 生酒 酒未来」と飲み進め、最後6番目に飲んだのは「今西 純米 備前雄町 無濾過生原酒」だった。

 今西酒造の酒はこれまで、当連載で「みむろ杉」を5種類、「三諸杉」を1種類、「今西」を2種類を取り上げている。菩提酛で醸した酒、という印象が非常に強い。今回のお酒はどうか。

 酒蛙「旨いっ! 直前に飲んだ『奈良萬』にタイプが似ている」
 Y 「3番目の『星河』に似ている」
 SI「酸味があります。これも好き。もしかして本日一番かも」
 Y 「柑橘系っぽい香り」
 SI「それとは違うね。しゅわしゅわシュワルツネッカー」
 みんな「苦笑」
 酒蛙「うん、しゅわしゅわ微発泡感がある。甘みと旨みと、きれいな酸。そして、俺の好きなセメダイン香(ベンゼン環芳香族系の芳香)がいる」
 SA「います」
SI「いるいる」
酒蛙「旨みがたっぷり。酸があるので、旨みが引き立つ。吟醸香も適度にある。マジ旨い。やや濃醇で、甘旨酸っぱくて、極めてジューシー。すこし、ばあちゃんのタンスの香りのような樽香のようなエッセンスがある。実に旨い」

瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「酒の神が鎮まる地 奈良・三輪で350有余年受け継がれる酒造り。仕込み水は蔵内井戸から湧き出る御神体『三輪山』の伏流水、米は備前雄町米を100%使用。全量10kgずつ小分けにした洗米と徹底した限定吸水、麹は酒蔵に泊まり込みで昼夜を問わず徹底した品温管理、蒸米移動は全量手運び、醪工程では低温長期発酵、上槽後は翌日の瓶詰。備前雄町が秘める上品な甘味・旨み、それらを収斂される酸に留意し醸した純米酒です」

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、原料米 備前雄町100%、精米歩合65%、アルコール分16度、製造年月2018.12」。

 この蔵の主銘柄は「三諸杉」(みむろすぎ)と「みむろ杉」。蔵のホームページは、「三諸杉」の由来について、以下のように説明している。なお、「今西」は、蔵元さんの姓。

「三輪には昔三軒の酒蔵がありましたが、現存している酒蔵は当蔵のみです。当蔵では【三輪山は古来から『三諸山(みむろやま)』と呼ばれている事】また、【三輪山は『杉』に神様が宿るとされている事】から350有余年『三諸杉(みむろすぎ)』という商標で酒造りを行っています。仕込み水には三輪山の伏流水、米は三輪産、と『三輪』に拘っています」

酒蛙

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