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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3790】宝剣 純米吟醸 生 愛山(ほうけん)【広島県】

2019.4.28 23:24
広島県呉市 宝剣酒造
広島県呉市 宝剣酒造

【B会 全6回の④】

 それぞれ個別に飲んだことはあるが、4人が同席して飲んだことはない。あるとき、4人がパーティーで一緒になったとき、「いちど4人で飲もう」と意気投合した。そして開いたのが2年前。楽しい飲み会で、2カ月に1回開くことにし、最近は毎月飲んでいる。

「喜量能」「月山 月雪 純米吟醸 冬ひや酒」「天穏 生酛 無濾過純米 一回火入 改良雄町70」と飲み進め、4番目に選んだのは「宝剣 純米吟醸 生 愛山」だった。「宝剣」はけっこう飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載で7種類を取り上げている。しっかりした、メリハリのある味わいの酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 H 「一瞬、麹香がする」
 酒蛙「旨いっ!!!」
 F 「すんげぇ果物! フルーティー」
 H 「これ、桃の香りだね」
 F 「バナナかもしれない。すんげぇ~旨い!」
 酒蛙「やっぱり桃の香りかもしれない。熟した上品な桃香。甘旨み、酸、辛み、苦みが全部一緒になったような複雑な味わいだ。その中でも、甘旨みが一番出ているような気がする。味全体にメリハリがある」
 F 「今日これまでで一番だ」
 酒蛙「濃醇、フルボディー酒。ふくよか、ゆったりとした飲み口。しかし、くどくはならず、キレが良い。マジ旨い」
 F 「今日のラインナップはすごいなあ。どれも旨い」
 H 「オールスターキャストだね」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。「蔵内に湧く広島では稀といわれる湧き水を洗米・仕込み水全てに使用し、醸しました」

 裏ラベルの表示は以下の通り。「アルコール分16度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 兵庫県産愛山100%、精米歩合50%、製造年月19.2」

 使用米の「愛山」は、兵庫県立明石農業改良実験所が1941年、母「愛船117」と父「山雄67」を交配。太平洋戦争を経て1949年に品種を固定した。母方の父は雄町系、父方は雄町と山田錦の子という、全身に山田錦と雄町の“血”がたっぷり入っている、酒米界のサラブレッド的出自を誇る。玄米が大粒で、山田錦と同等かそれ以上の、米粒の重さと、米糠割合の少なさのため、酒造効率が良く、酒造に非常に適している、という評価が高かった幻の品種。現在は、兵庫県のごく一部の生産者だけが栽培している。

酒蛙

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