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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3778】鳥海山 スパークリング 生酒(ちょうかいさん) 【秋田県】

2019.4.15 15:46
秋田県由利本荘市 天寿酒造
秋田県由利本荘市 天寿酒造

【S居酒屋にて 全6回の①】

 足掛け13年間続いている日本酒研究会(単なる異業種間の飲み会だけど…)の今後の運営方針について、Mとなじみのうなぎ屋さんで飲みながら話す。2人で3時間半も話してしまった。Mは家に直帰したが、わたくしは繁華街にあるS居酒屋へ。このコースは3回目だが、早くもお約束コースとなってしまった。

 まずは、店主お薦めの「鳥海山 スパークリング 生酒」から。この蔵のお酒はけっこう飲む機会があり、今回の酒を含め、当連載では「鳥海山」を6種類、「天寿」を2種類取り上げている。しっかりした味わいの酒、という印象を持っている。今回の酒はどうか。いただいてみる。

 驚いた。すごいガス感なのだ。炭酸を足したようなガスの強さだが、成分表をみると「原材料名 米(国産)米麹(国産米)」との表示なので、これは、炭酸を足したのではない。瓶内発酵だ。それにしてもすごい。瓶内発酵で、ここまで強くガスを出せるものか。味わいは、
甘みがよく出ており、旨みもよく出ているようにおもった。

 そして、ガスとともに酸も適度に感じられる。この、甘みとガス感と酸の三者が相まって、サイダー感というかジューシー感がある。このため、非常にさわやか感がある。
店主も「日本酒じゃないみたいですね」をぶったまげモードだ。さらにこの酒が飲みやすく感じるのはアルコール分を14度に抑えていることだ。15度と14度では、飲んだ感じが全然違うものだ。もしかして、14度にしたのは、ワインを意識しているのかもしれない。この酒は、スパークリングワインと同じ使い方ができるとおもう。

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用原料米 秋田県酒造米、精米歩合60%、アルコール分14度、使用酵母 ND-4、製法 瓶内2次発酵、製造年月 18.11、開栓時の吹き出し注意!」。使用酵母ND-4は、東京農大の花酵母のND-4(ナデシコ)酵母のことだ。

 蔵のホームページはこの酒を「ほのかな甘みと、スパークリングならではの爽やかな口当たり」と紹介している。

 酒名「鳥海山」は、山形県と秋田県にまたがる標高2,236mの山のこと。姿がきれいなので出羽富士とも呼ばれている。

酒蛙

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