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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3775】蓬莱泉 純米大吟醸 吟(ほうらいせん ぎん)【愛知県】

2019.4.12 8:21
愛知県北設楽郡設楽町 関谷醸造
愛知県北設楽郡設楽町 関谷醸造

【Mうなぎ屋さんにて 全4回の①】

 単なる異業種間の飲み会なんだけど、足掛け13年も月例会を欠かさず続けている日本酒研究会。長寿飲み会である。その会の今後について、メンバーのMと話し合う。場所は、いつものMうなぎ屋さん。ここの女将さんは、利き酒師真っ青なほど正確なベロメーター(味覚能力のこと)を持っている。だから、飲んでいて楽しい。日本酒研究会の臨時総会みたいなときに利用している。

 女将さんが最初に持ってきたのは、「蓬莱泉 純米大吟醸 吟」だった。「蓬莱泉」については、今回のお酒を含め、当連載で4種類を取り上げている。

 今回のお酒は、ラベルがエキセントリックだ。酒瓶を一周するラベル。中央に「餓鬼」の絵、両サイドに黒々とした太い筆で平家物語の有名な一節「祇園精舎の鐘の聲、・・・・」が書かれている。平家物語を書いている、というより、デザインとして描いている印象だ。さて、いただいてみる。

 女将さん「予約してから1年熟成させてから出すお酒です」

 M、酒蛙「へ~~」

 M 「旨味も酸味もある。いろんな味が出ている」

 女将さん「熟成酒にしてはクセが無い」

 酒蛙「旨み、甘みはあるが、酸味を感じない。旨みに上品感がある。終わりにわずか感じる程度。酸の嫌いな人は大喜びだね」

 女将さん「苦みが残ります」

 酒蛙「温度がすこし上がってきたら、酸味がすこし出てきた。まったり平坦な飲み口に感じる」

 瓶のラベルの表示は「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、精米歩合40%、アルコール分15度、製造年月2018.10」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。しかし、ホームページでは「使用米:麹米:山田錦(精米歩合35%)掛米:山田錦(精米歩合40%)」と開示している。

 また、蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。「低温で3年熟成。米の旨味が凝縮されています。吟醸酒の粋を極めたお酒を目指しています。ラベルの文章は平家物語の文頭。『祗園精舎の』は古典でも馴染み深い一節です」

 酒名「蓬莱泉」の由来について、コトバンクは、以下のように説明している。「酒名は、近くの霊峰、鳳来寺山の『ほうらい』に中国の伝説のユートピア『蓬莱』の字を当てて「仙境の酒」を表現」

酒蛙

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