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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3770】秋鹿 倉垣村 純米吟醸(あきしか くらがきむら)【大阪府】

2019.4.6 20:39
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造

【日本酒研究会月例会 全4回の③】

 異業種の酒好きが月に1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。単なる飲み会で、ちょっとカッコつけて研究会だ。しかし、月例会を1回も休まず、足掛け13年間も続けてきているのは、ちょっとした自慢だ。今回は、仕事で来られない研究員(メンバーをそう呼んでいる)が多く、4人での開催となった。

「美丈夫 純米 慎太郎」「黒龍 熟成 石田屋 純米大吟醸」と飲み進め、3番目に店主が持ってきたのは「秋鹿 倉垣村 純米吟醸」だった。

 秋鹿酒造の酒は飲む機会が多く、今回の酒を含め、当連載で「秋鹿」「奥鹿」を11種類取り上げている。わたくしが懇意にしている居酒屋は、こぞって秋鹿酒造が好きなのだ。さて、いただいてみる。

 酒蛙「なんだ、この香りは。かなり独特だね」

 Y  「クラシカル香味とは違うね」

 酒蛙「木かな。かんな掛けした木の香味」

 H  「そんなの食ったことがない。木とは違う」

 酒蛙「さらっとしている。酸が出ているね。辛みも出ている。淡麗辛口か」

 Y  「香味をなんと表現すればいいのか」

 酒蛙「キレは良い。ばあちゃんのタンスの香りかな」

 H 「それとも違う」

 Y 「老熟? 古酒? 熟成香?」

 酒蛙「違うな。敢えて言えば菌類的かな? 穀物的か? ローカルチックな香味か? う~ん、表現が難しいね。若干、昔の山廃酒をおもわせるような味わいを感じる」

 非常に複雑な味わいで、みんな、香味の表現に悪戦苦闘。テイスティングしているうちに酒が無くなった。

 瓶のラベルの表示は「山田錦100%、精米歩合60%、原材料名 米・米こうじ、アルコール分16度、国産米100%使用、日本酒度+8、酸度2.3、アミノ酸度1.0、製造年月30.12」。

 またラベルには、明治19年に酒造を始めたときの免状も以下のように印字している。初心を忘れまい、という意思を示しているのか。「第四五九號 酒類製造免許鑑札 明治拾九年十月廿日 大阪府摂津國能勢郡 倉垣村千七番地 奥鹿之助」

 酒名「秋鹿」の由来についてコトバンクは、「秋の美しさと、創業者・奥鹿之助の名から命名」と説明している。また、サイド銘柄の「奥鹿」も、創業者の名による。

酒蛙

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