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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3769】黒龍 熟成 石田屋 純米大吟醸(こくりゅう いしだや)【福井県】

2019.4.5 21:07
福井県吉田郡永平寺町 黒龍酒造
福井県吉田郡永平寺町 黒龍酒造

【日本酒研究会月例会 全4回の②】

 異業種の酒好きが月に1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。単なる飲み会で、ちょっとカッコつけて研究会だ。しかし、月例会を1回も休まず、足掛け13年間も続けてきているのは、ちょっとした自慢だ。今回は、仕事で来られない研究員(メンバーをそう呼んでいる)が多く、4人での開催となった。

 店主がトップバッター「美丈夫 純米 慎太郎」に続いて持ってきたのが「黒龍 熟成 石田屋 純米大吟醸」だった。わたくしが慌てた。「ちょ、ちょ、ちょっと待った。その酒、た、た、高いよ」。店主は悠然と「普通の値段にしときますから」。現金なわたくしは、「それなら飲む」。

「黒龍」は置いている店が多いため、必然的に飲む機会が多く、今回の酒を含め、当連載で14種類を取り上げている。しかし、「石田屋」は高いので、避けてきた。メンバーの誰かが「値段はどのくらいなの?」と当然の質問。店主は、穏やかに、そしてさらりと「四合瓶で定価1万円、ネット価格5~6万円」。みんな「うひゃ~~っ」とのけぞる。さて、いただいてみる。

 H    「酒がすっと入ってくる」

 酒蛙「含むと、穏やかなやさしくさりげない果実的な香り。非常に淡麗。非常にきれいな酒」

 Y    「水みたい」

 H    「いい酒とは、こういう酒のことを言うんだろうな。(いい酒なので、ああでもないこうでもないというような突っ込みようがなく)我々の話題が広がりそうもない酒だね」

 酒蛙「若干、程よい丸みを感じるのは、熟成された結果なんだろうなあ。甘み・旨み・酸味も控えめながらも適度で、余韻は軽い辛み。すごく上品なお酒だ」

 H    「ごくごくは飲めない酒だね」

 酒蛙「淡麗酒だけど、上品で落ち着き感がある」

 H    「当研究会が始まってから足掛け13年になるが、この間で、一番高い酒だね」

 蔵のホームページは、この酒を以下のように紹介している。「純米大吟醸酒を低温にて熟成させることでうまさとまろやかさが加わり、香りおだやかに仕上がりました。屋号『石田屋』と名付けました」

 瓶の裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 兵庫県東条産山田錦100%、精米歩合35%、アルコール分15度、製造j年月18.11上、(飲み頃温度)冷やして、甘辛 中、濃淡 中」。このほか、蔵のホームページでは「日本酒度 +2.5、杜氏 畑山浩」と開示している。兵庫県東条産山田錦とは、山田錦の特A地区で獲れたコメだ。つまり、山田錦of山田錦、最高の山田錦だ。

 酒名「黒龍」の由来について、コトバンクは「酒名は、九頭竜川の古称『黒龍川』にちなみ命名」と説明している。

酒蛙

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