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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3757】秋鹿 純米吟醸 生酒 槽搾直汲(あきしか)【大阪府】

2019.3.22 20:58
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造
大阪府豊能郡能勢町 秋鹿酒造

【Z料理店にて 全3回の①】

 夕方、近所のZ料理店へ。ここの店主は、わたくしが飲んだことがないであろう酒を取り寄せてくれるので、その好意にこたえ月1回のペースで暖簾をくぐることにしている。店主はMLB、NPB、社会人野球、大学野球、高校野球に詳しく、わたくしは彼と野球の話をするのが好きだ。店主も、わたくしと野球の話をするのが好きなようで、いつも、店主の定位置の向かいのカウンター席を用意してくれる。ただ、ひいき球団は、店主はジャイアンツとホークス、わたくしはベイスターズ。全然違う。だから、しょっちゅう牽制球が飛び交う。

 今回は5種類の酒を飲んだが、うち3種類は当連載で取り上げたことがなかった酒だ。まずは「秋鹿 純米吟醸 生酒 槽搾直汲」。「秋鹿」「奥鹿」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載でこれまで10種類を取り上げている。酸が出る、しっかりとした味わいのお酒、というイメージを持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 濃醇フルボディ。甘旨酸が一気に口の中に広がり、「うわっ!」とおもわず声に出る。舌に来るガスのピリピリ感がすごい。すごいフレッシュさ。酸が非常に良く出ており、非常にジューシー。ややフルーツ感もある。そして、キレが非常に良いので、濃醇だがくどさは全く感じられない。むしろ爽やか感がある。酸が終始感じられる。すこし白ワインをおもわせる。このような「秋鹿」は初めてだ。これまで飲んだ10種類の「秋鹿」の中で、これが一番いいかも。

 瓶のラベル表示は「2018.12上槽、原料米 山田錦100%、精米歩合60%、酛 速醸、酵母901、、醪日数27、日本酒度+9、酸度2.4、アミノ酸度1.3、アルコール度数17度、製造年月30.12」。このデータを後日見て、すこし驚いた。酒度+9というと、けっこうな辛口なのだが、飲んでいるときは甘旨酸に味覚神経が奪われ、辛みはあまり感じられなかった。

 酒名および蔵名「秋鹿」の由来について、コトバンクは「酒名は、秋の美しさと、創業者・奥鹿之助の名から命名」と説明している。サイド銘柄「奥鹿」は、創業者の愛称だったのだろうか。

酒蛙

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