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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3756】庭のうぐいす 純米大吟醸 くろうぐ(にわのうぐいす)【福岡県】

2019.3.21 22:21
福岡県久留米市 山口酒造場
福岡県久留米市 山口酒造場

【日本酒研究会月例会 全6回の⑥完】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は仕事で参加できないメンバーが多く、5人での月例会となった。

 東京の地酒2種類「国府鶴 中屋久兵衛 辛口純米」「桑乃都 純米」をいただいたあと、「来福 純米大吟醸 朝日」「無為 純米吟醸 原酒 火入」「仙台坊主 純米吟醸 原酒」をいただき、最後6番目にいただいたのは「庭のうぐいす 純米大吟醸 くろうぐ」だった。

「庭のうぐいす」は飲む機会が多い酒で、今回の酒を含め、当連載で13種類を取り上げている。中でも今回の酒と非常に似ているのが「庭のうぐいす 純米大吟醸 生酒 くろうぐ 中汲み」(当連載【1529】)。生か火入れかの違いだ。さて、いただいてみる。

 H 「あっ、旨いねっ!」

 S 「さすが、推奨株!」(飲む前、わたくしが「これは間違いなく旨い」と前宣伝を打った)

 K 「いいね」

 酒蛙「果実香と旨みがいい。突出した部分は無いが、すべての味要素のバランスが保たれている。軽快感があるものの、しっかりした味わい。その結果、全体的に酒に落ち着き感があり、品が良いお酒に仕上がっている」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分15度、原材料名 米(国産)米麹(国産米)、精米歩合45%」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。しかし、蔵のホームページは以下のように開示している。

 ホームページでのこの酒のスペックは「アルコール度数15度、原料米 麹米 山田錦 45% 掛米 夢一献 45%、日本酒度+3、酸度1.4、使用酵母 自社培養酵母、アミノ酸 1.2」。「夢一献」(ゆめいっこん)は1993年、福岡県農業総合試験場農産部が母「北陸160号」と父「夢つくし」を交配、育成と選抜を繰り返し品種を固定、2003年に命名、2006年に種苗法登録された酒造好適米。

 蔵のホームページはこの酒を「穏やかで気品溢れる香りとやわらかい味わいが優雅に広がるうぐいすラベル最高峰の純米大吟醸酒です。 その綺麗で洗練された香味と馥郁たる余韻がバランス良く調和し、存在感のある逸品となっております」と紹介している。

 そして「さらに詳しく」のボタンを押せば、次のようにこの酒を紹介している。

   ◇

【営業部からの商品紹介】

うぐいすラベルシリーズの最高峰の純米大吟醸酒です。穏やかで気品溢れる香りとやわらかい味わいが絶妙なハーモニーを奏でます。香り・味ともに洗練された純米大吟醸酒“くろうぐ”は、特別な日に・・・、特別な人へ・・・、いかがでしょうか。香りを爽やかに、きめ細やかでやわらかい口当たりを楽しみたいときは冷やして(1013℃)お飲みいただくのも、“くろうぐ”の楽しみ方の1つです。

【製造担当者のレビュー】

酒質目標は“気品溢れる香りと軽快ながらふくらみのある味わい”麹は“突き破精”、醪は長期低温で醸し、総米600kgの小仕込で、鑑評会出品用の大吟醸と同じ醸造設計で醸しました。掛米で使用している「夢一献」は、一般的には50%精白が限界だと言われておりますが、あえて限界を超えることで、この「夢一献」の可能性を試す意欲作ともなっております。

【蔵元からの一言コメント】

うぐいすラベルシリーズの最高峰。ラベルは、筑後川に沈む太陽の姿、一瞬の光をイメージしています。黒のうぐいすは、一張羅を身にまとい、舞踏会に出掛ける淑女のようです。

   ◇

 酒名「庭のうぐいす」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「庭のうぐいすの酒は、その昔北野天満宮から飛んできたうぐいすが母屋の中庭にある泉で喉をうるおしたことからヒントを得て、醸造を始めたのがそもそもの始まりと伝えられています。山口酒造場では、うぐいすが飲んだ水と同じ筑紫平野を流れる豊かな筑後川の伏流水を使って、今も仕込みを行っています」

酒蛙

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