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文化

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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3751】国府鶴 中屋久兵衛 辛口純米(こうづる)【東京都】

2019.3.16 10:57
東京都府中市 野口酒造店
東京都府中市 野口酒造店

【日本酒研究会月例会 全6回の①】

 異業種間の日本酒研究会。単なる飲み会だが、ちょっと気どって研究会だ。足掛け13年目に突入した超長寿飲み会。毎月開いてきたが、この間、一度も休まず飲んできた。みなさん、なんと研究熱心なことか。今回は仕事で参加できないメンバーが多く、5人での月例会となった。

 冒頭、店主が「本日の初蔵は東京都が2蔵です。これで東京都全蔵のお酒を飲んだことになります」と高らかに宣言。一同「お~~~~っ!」とどよめき、歓喜の拍手。わたくしたちは、日本全国の現役蔵の酒を全部飲んでみようという無謀な目標を掲げており、これに店主が協力してくれているのだ。ありがたい。感謝感激だ。

 初蔵酒トップは「国府鶴 中屋久兵衛 辛口純米」。見たことも聞いたこともないお酒だ。それも府中市とは。府中は、江戸ができる前の武蔵国(おおざっぱに言えば、現在の東京都、埼玉県、神奈川県の東側)の国府が置かれた地。だから「府中」と呼ばれており、これを市名とした。江戸ができる前までの一帯の中心地だったのだ。さて、お酒をいただいてみる。

 酒蛙「あっ、これ、いい」

 S 「うん、悪くないね」

 H 「すこしローカル的香味がする」

 Y 「酒らしい酒だ」

 酒蛙「そうそう。酸もきちんと出ており、飲み飽きしない。しっかりした味わいだが、くどさは無く、飽きない」

 K 「うん、飽きないね」

 酒蛙「濃からず、薄からず。旨みたっぷり。辛口を名乗っているが、それほど辛みは感じない。旨みの方を感じる。余韻は軽い苦み」

 S 「おいしかった」

 H 「良かった」

 瓶のラベルの表示は「アルコール分15.0度以上16.0度未満、原材料名 米(国産)・米麹(国産米)、精米歩合55%、製造年月30.12」にとどまり、使用米の品種名が非開示なのは残念だ。

 酒名「国府鶴」の由来については、明記したものは探せなかったが、江戸ができる前、武蔵国の国府が置かれた地なので「国府」、それにめでたい「鶴」を付けたのではないか、と個人的におもっている。

酒蛙

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