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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3731】恵那山 純米吟醸 ひだほまれ(えなさん)【岐阜県】

2019.2.24 22:04
岐阜県中津川市 はざま酒造
岐阜県中津川市 はざま酒造

【恵那山 全3回の①】

 マンション隣家のUと仲が良い。時々、公衆浴場で一緒になる。わたくし行きつけの近所のP居酒屋を教えたら、わたくしより行く回数が多く、たちまち常連になった。一方、Uの同業者友人Nは、しょっちゅうU宅を訪れ泊まっていく。Nは、公衆浴場でもわたくしと一緒になる。結果、U、N、わたくしは仲良しになり、時々、P居酒屋で飲んでいる。

 そのNからLINEが入った。「仕事で●市に来ており、酒屋をのぞいたら、こんな酒を勧められました」。写真を見ると「恵那山」。なんと、わたくしにとって、初蔵酒だった。なかなか初蔵酒をゲットできないでいる昨今、おもいがけずゲットできるとは。逆上したわたくしは、「ただちにゲットするように」と返信した。

 それから数日後、3人、P居酒屋のカウンターの顔をそろえ、「恵那山」を飲むことにした。わたくしは純吟の火入を1本買うように、と指示したつもりだったが、Nはなんと純吟の無濾過生原酒も買ってきた。無濾過生原酒の方がヘビーそうなので、火入から飲むことにする。

 初蔵酒だったが、これが実に旨かったのだ。含み香は、バナナ+洋ナシのような吟醸香が、口の中に広がる。それも、派手に立ち回るのではなく、やさしく穏やかに広がる。飲み口はやや濃醇で、ふくよかで、とろみがある。しかし、濃醇といっても、太くて力強いものではなく、軽快感もありキレが良い。くどさは一切無い。味わいは、甘旨酸っぱくて、中でもやわらかな甘旨みが立つ。余韻は酸。ひとことで言えば、酸を伴う甘口~旨口酒。フルーティー&ジューシー。まさに売れ筋トレンディ―な味わいのお酒だった。実に美味しい。ジューシーで酸が立っているため、まったく飲み飽きしないお酒だった。こんな酒をつくるんだ、とあらかじめ決めてつくった、戦略が明確な酒におもえた。

 酒名「恵那山」の由来について、蔵のホームページは、以下のように説明している。

「恵那山(えなさん)は長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがる、中央アルプスの最南端の標高2,191mの山で、日本百名山及び新・花の百名山に選定されています。日本最古の歴史書である古事記や日本書紀でも『日本武尊(ヤマトタケルノミコト)』が登拝したことが描かれている多くの伝承を持つ霊山として知られています」
「恵那山の伏流水を仕込み水に使うはざま酒造は、その清らかな水のごとく澄んだ酒を目指し、酒の名を『恵那山』としました。名前の使用を恵那神社の宮司に求めると、快諾とともに『恵那山の水にて醸す此の酒を酌みて我が世は楽しかりけり』との歌を拝領しました」。この歌は、瓶の裏ラベルに掲載されている。

 また、裏ラベルには、以下の酒造コンセプトが載っている。「日本中の人々、そして世界中の人々に心から愉しんでもらうために、400年の歴史と伝統を守りながら、はざま酒造は新たな挑戦をつづけてゆきます」。世界を相手にしていることを宣言している。なんと大きなスケール。でも、この酒だとかなり通用するのではないだろうか。

 裏ラベルの表示は「原材料名 米(国産)米麹(国産米)、使用米 ひだほまれ100%使用、精米歩合50%、アルコール分16度、製造年月30.11」

「ひだほまれ」は岐阜県高冷地農業試験場が1972年、母(「ひだみのり」と「フクノハナ」の子)と父「フクニシキ」を交配。育成と選抜を繰り返し品種を固定、1981年に命名、1982年に種苗法登録された品種。

 酒名になっている「恵那山」について、蔵のホームページは以下のように説明している。

「恵那山(えなさん)は長野県阿智村と岐阜県中津川市にまたがる、中央アルプスの最南端の標高2,191 mの山で、日本百名山及び新・花の百名山に選定されています。
日本最古の歴史書である古事記や日本書紀でも日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が登拝したことが描かれている多くの伝承を持つ霊山として知られています。
古くは胞山、胞衣山とも書かれ、日本の神話の中で最高神とされる、天照大神(アマテラスオオミカミ)が降誕された時の胞衣(えな)が山頂に納められているとの伝承があり、これが山名の由来であるといわれています。
山頂には恵那神社の奥宮があり、この神社には天照大神の親である伊邪那岐(イザナギ)と伊邪那美(イザナミ)がの主祭神として祀られています。また摂社には天照大神も祀られています。(三重県の伊勢神宮の主祭神が天照大神)」

酒蛙

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