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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3729】七本鎗 純米 無有(ムウ)火入れ2016年 全量農薬不使用米(しちほんやり)【滋賀県】

2019.2.22 9:35
滋賀県長浜市 冨田酒造
滋賀県長浜市 冨田酒造

【日本酒研究会月例会 全6回の⑤】

 異業種の酒飲み人が月1回、M居酒屋に集う日本酒研究会。足掛け12年、欠かさず月例会を続けてきた歴史を誇る。いや、誇るなんておこがましい。ただ酒が好きなだけで。へへへ。研究会とは名ばかりで、単なる飲み会。ちょっとカッコつけて研究会だ。今回は7人が参加しての例会となった。

「初戎 純米 生粋」「銀の翼 純米吟醸」「土佐しらぎく 純米大吟醸」「旦 純米吟醸 愛山」と飲み進め、店主が5番目に持ってきたのは「七本鎗 純米 無有(ムウ)火入れ2016年 全量農薬不使用米」だった。

「七本鎗」は、存在感のある酒名で、今回の酒を含め、当連載でこれまで6種類を取り上げている。しっかりした味わいの酒、という印象を持っている。今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 Y 「乳酸菌のヨーグルトのような味」
 酒蛙「たしかに。言い換えれば、昭和レトロ感的熟成感的クラシカル香味が強い。酸と旨みが適度に出ているが、酒質そのものは、さらり、さっぱりしている。けっこうドライ感がある」

 瓶の裏ラベルの表示は「滋賀県長浜市二俣六反田737及び長浜市小谷美濃山町福所309で栽培した酒米を使用しております、酒米生産者 家倉敬和、原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、酒米 滋賀県産玉栄100%使用(滋賀県環境こだわり農産物認証)、精米歩合 麹米60%精米 掛米60%精米、アルコール分15度、製造年月2018.12月」。

 使用米の「玉栄」は、愛知県農業試験場が1954年、母「山栄」と父「白菊」を交配。育成と選抜を繰り返し開発、1965年に命名された酒造好適米。現在は滋賀県を中心に栽培されている。

 酒名「無有(ムウ)」の意味について、蔵元さんは以下のように説明している。「『無有』とは農薬を無くす事により、農家と酒蔵双方の想いの有る、新たな価値有るモノが生まれた。そんな気持ちを込め名付けました。ラベルもこのお酒の売りである『米』を前面に出したデザインとなっております」
 
 酒名「七本鎗」の由来について、蔵のホームページは以下のように説明している。「『本能寺の変』の翌年 天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴(豊臣)秀吉と柴田勝家が戦った『賎ケ岳の戦い』で勇猛果敢な働きによって秀吉に天下人へ道を開くきっかけを開いた七人の若武者、加藤清正・福島正則・片桐且元・加藤嘉明・脇坂安治・平野長泰・糟谷武則を称えて『賎ケ岳の七本槍』と呼ぶ」

 また「七人の若武者」については、「七本鎗」を飲むたび思い出そうとするが、いつも加藤清正、福島正則、片桐且元で終わってしまい、どうしても覚えられない。いつも3人までで頓挫する。残る4人は加藤嘉明、平野長泰、脇坂安治、糟屋武則である。今回も、最初の3人で、記憶が途絶えた。嗚呼。

酒蛙

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