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日本酒津々浦々

日本全国津々浦々のさまざまな日本酒のコラムです。

【3724】モダン 仙禽 雄町(せんきん)【栃木県】

2019.2.17 22:04
栃木県さくら市 せんきん
栃木県さくら市 せんきん

【TU会例会 全5回の⑤完】

 2カ月に1回のペースで、M居酒屋で開いている異業種間飲み会「TU会」。今回は9人が参加、にぎやかに飲み、にぎやかに酒を論評し合った。

「聖徳 別撰」「ん 純米」「早瀬浦 純米吟醸 山田錦 生原酒」、「百十郎 山廃純米」(当連載【1366】)、「松の司 純米吟醸」と飲み進め、店主が最後目に持ってきたのは「モダン 仙禽 雄町」だった。

「仙禽」は、今回の酒を含め、当連載で22種類を取り上げている。おそらくトップクラスの多さだ。甘旨酸っぱく、中でも酸がチャーミング。やや濃醇で非常にしっかりとした味わい。わたくしの口に非常に合うお酒だ。さて、今回のお酒はどうか。いただいてみる。

 酒蛙「旨い!」 
 KW「いいんじゃないっすか。こりゃ美味しい」
 SG「適度な酸味」
 TU「蛙さんが好きそうな酸味」
 ST「酸と甘みの二刀流だ」
 ヨネちゃん「これ、たしかに美味しい」
 酒蛙「旨みと酸の調和がいい。ボディー感があり、しっかりとした味わいだが、非常にきれいな味わいだ」
 KW「実に旨い」
 ヨネちゃん「これ、本当に美味しい」
 酒蛙「余韻は軽い苦み」
 KO「旨みと酸の間に、甘みがひょっこり出てくる」
 TU「旨い! 最初は甘み、辛み、酸がきて。絶対美味しい」
 W「美味しいお酒って、酸がありますよね」
 酒蛙「そうそう。さすがです」
 ヨネちゃん「酸とのバランスだよね。バランス、バランス、バランスだよね?」
 TU「リンゴの品種・王林の香りがする」
 酒蛙「たしかに。洋梨のラフランス的でもある。甘旨酸と果実香の調和の結果、非常にジューシーな酒となっている」
 TU「全部の香味の要素が際立っていて、美味しい」

 瓶の裏ラベルは、この酒を以下のように紹介している。

「ドメーヌ。仙禽はすべての原料米に対してドメーヌ化を行ないました。蔵に流れる地下水(仕込み水)と同じ水脈上にある田圃だけに限定し、原料米を作付けします。仙禽にとって、その米と水は最良のマリアージュを約束します。仙禽におけるテロワール(農産物の生育環境)は、『雄町』にとって好都合でした。水のようにクリアな酸味、ジューシーな甘味を追求しました」

 瓶の裏ラベルの表示は以下の通り。「原材料名 米(国産)米こうじ(国産米)、原料米 ドメーヌさくら・雄町(栃木県さくら市産)、精米歩合 麹米40% 掛米50%原酒・瓶囲い瓶火入れj、アルコール分16度」(原酒)、仕様 無ろ過原酒・瓶囲い瓶火入れ、製造年月2018.9」

 以上のことから、ものすごくこだわりをもって酒を造っていることはよく分かる。しかし、特定名称の区分(純米、純米吟醸など)を明らかにしていないのは、飲み手にとっては非常に残念だ。スペックから類推すると、純米大吟醸だとおもうが、ラベル表示だけでは、まったく分からない。

 酒名・蔵名の「仙禽」の由来について、コトバンクは「酒名は、『鶴』を意味する古語で、長寿の鳥にあやかり命名」と説明している。ラベルの「仙禽」の文字は、鶴を模したものだ。

酒蛙

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